フロリダマミズヨコエビとは

  • 米国フロリダ州を原産とする淡水性のヨコエビである外来種フロリダマミズヨコエビCrangonyx floridanusは、1989年に千葉県我孫子市の古利根沼ではじめて発見されて以降、2000年代に急速に分布を拡大し、近年では北海道から九州地方に至るまでの広い範囲で生息が確認されています。国内への侵入経路に関しては,ホテイアオイなどの観賞用の水草に付着して侵入したことなどが考えられていますが、明らかではありません。国内での本種の分布拡大は、(1)川の流れや水鳥の活動など自然的な要因、(2)淡水魚類の放流,釣り餌,水草の流通・植栽など人の活動での要因によるものと考えられています。
  • 当研究所では、2010年度から2011年度にかけて、フロリダマミズヨコエビの県内河川での分布状況や生態の調査を行いました。本種は本県の特産品であるワサビに対する食害の可能性が危惧されています。

フロリダマミズヨコエビ(抱卵個体)
静岡県内の分布・生態情報
  • 2年間にわたる調査の結果、狩野川、沼川、瀬戸川、湯日川等の6地点で本種を確認しましたが、これらの地点は文献により2003年から2006年の調査でも出現しており、5年以上前から繁殖・定着している可能性が高いことがわかりました。また、実験室でのワサビ食害試験では、ワサビの葉を食することが確認され、ワサビに対する食害の可能性が伺えました。本種は高い環境適応力と季節を選ばない旺盛な繁殖力を持つため、今後の県内での分布拡大が懸念されます。
     なお、結果の詳細については、静岡県環境衛生科学研究所報告No.54 を参照してください。
  • 研究所報告No.54

県内におけるフロリダマミズヨコエビ生息確認地点
         (2010年〜2011年)

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