ボクがクレンちゃん達や港の人、いろいろな人に出会って、いろんなことを教えてもらいました。学校では教えてもらうことのできないことばかりでした。そしてボクが今まで生きてきて心の中にいろんな想いがうまれました。
 そんな時、ボクの心の中に「優しい気持ち」が芽生えはじめました。それは今の人たちが忘れてしまった"大切なこと"・・・かも知れません。
 今日はボクをそんな気持ちにさせた"想い"や"詩"ボクを支えた"天使の言葉"を紹介します。あなた自身が生きていくうえできっと支えになってくれると思います。
この中には、ボク自身が生み出したものもあります


今回も
この頃、独学でやっている「漢詩」なるものを紹介します、なにせ初学の者なので平仄が合っていないかもしれませんが・・・韻は踏んでいます

 新 年 偶 感

厳 風 吹 荒 庚 寅 晨
除 夜 鐘 声 払 世 塵
回 首 當 知 友 愛 情
一 陽 来 福 瑞 祥 新

「何かと厳しい世の中は煩わしいことばかりです 庚寅年を迎える除夜の鐘の音はそんな煩わしさをはらい清めるようです、ふと気がつけば周りには自分を支えてくれる友もいます 日が長くなるように新たな一年を迎える幸せはとてもめでたいことです」という意味です。
 今年の始めに作った詩偈、韻は十一真韻 


  歳 暮 偶 感

諸 事 多 忙 歳 末 辰
人 車 不 絶 往 来 頻
凛 々 寒 風 払 枯 葉
満 目 清 々 一 様 新

読み方

「諸事多忙 歳末の辰(しん)、人車絶えず往来頻なり、凛々たる寒風(かんぷう) 枯葉(こよう)を払い、満目清々(まんもくせいせい)一様新たなり。」

「何かと忙しい年の瀬は人も車もせわしく行き交ってます、寒々とした季節風が落ち葉を払うように  新年を迎える準備は整っていきます。」
 

今年は春夏秋冬にわたり詩偈を作ってみたいと思うが・・・なかなか難解なことです、漢詩でも、文章の詩でも「起承転結」がなければ、詩ではなく、さらに「景」(俳句で言う季語)が趣を与えるには必要です。
 禅宗で詠まれる「引導香語」(葬式でやる喝の文章)などは漢詩の要素に加え「仁・死・活・哀・奠」人徳をたたえる「仁」死というそのもの・その人の死を生き残ったものに活かす・哀悼の意・ねんごろに祀る「奠」などを漢詩に入れて作成します、香語までを研究するのは面白く言葉の奥深さを知ることができます。
一例として 引導香語集より引用して紹介します。意味に関しては難解なためここでは読み方のみ載せます。

作例 「引導香語」 春より   (一東韻)

柳 未 緑 兮 花 未 紅    柳はいまだ緑ならず、花未だ紅らず
冷 雲 漠 々 満 長 空    冷雲漠々として長空(ちょうくう)に満つ
去 来 時 節 去 来 任    去来の時節は去来にまかす
八 十 五 年 春 夢 中    八十五年春夢(しゅんむ)のうち

茲 惟  〜長いので省略〜    ここにおもんみれば 某・・・とつづく

・・・即 今 荼 毘 一 着 如 何 得 円 通  即今荼毘(だび)の一着(いちじゃく)いかんが円通を得ん

喝           かーーっ

 眼 横 鼻 直 元 依 旧          眼横鼻直(がんのうびちょく)元 旧に依る
 水 在 前 川 月 在 空    (古人句) 水は前川(ぜんせん)にあり、月は空(くう)にあり

のように作成されます、このようなものを一度は耳にしたことがあるとおもいます。
「韻」について
ここで、お気付きでしょうか漢文の(それぞれの行)最後の文字に"韻"を踏んでいるのが何となく分かるとおもいます。
「紅・空・中・通・空」がこの漢詩では韻です。
※「在・旧」の行は韻を踏まなくてよい
韻を踏むことを「冒韻」といい、韻の種類によってその漢詩がどの韻に属しているか決まる。
韻の種類は音の響きによって平・仄があり・上声・平声・去声・入声と大まかに4つに分けられ、さらに106韻に細かく分類される、しかし通常では平声の上平声・下平声(30韻)を韻として用いる。

上平声 
1東 2冬 3江 4支 5微 6魚 7虞 8斉 9佳 10灰 11真 12文 13元 14寒 15刪
下平声 1先 2蕭 3肴 4豪 5歌 6麻 7陽 8庚 9青 10蒸 11尤 12侵 13覃 14塩 15咸

こんな話をしてると韻を覚えるだけで、漢詩は難しく作詩なんて無理・無理とおもうが"韻字表"なるものが在るので、それを参考にするとよい、それに漢詩を詠んでいると自然に、あ、これは
「年・全・線・前・禅・縁・円があるから一先の韻だ」とか「涼・長・場・祥・湯などがあるから七陽の韻だ」とか分かるようになります。


漢詩を作る際に役立つ「起承転結」の用法に関する覚え方を紹介します。

「京都三条、糸屋の娘」 起
「姉は十八、妹は十五」 承
「戦国大名、弓矢で殺す」 転
「糸屋の娘は目で殺す」  結

なるほど・・・と わかりやすいでしょ、最初の2行は娘のことだけ 「戦国大名、弓矢で殺す」でがらっと変わり意外性をもたしつつ、なんとなく落ちを想像できますね 最後の「糸屋の娘は目で殺す」 でだめ押しにぐっと納得しますよね。
詩を作る時はこれに当てはめていくとそれなりにはなります。

いやいや難しい話をしました、一般の方には理解不能かもしれませんが、言葉の世界はやりだすとクセになりますよ。
漢字の持つ意味というものにふれることができます。 漢詩をやってると、この字にはこんな意味もあったのか、とか目からウロコの連続ですヨ。
 今の世の中は困ったものですね、ニュースの話題で「起承転結」ついたものなんてありませんね。ドロ沼みたいにひどくなる一方で・・・かろうじて「転」までいったものもありますが・・・いやはや最後の「結」はどうつけるか 詩の世界も、世の中も「結」をつけるのは難しいですね。


2009年 新 年 偶 成

除 夕 鐘 声 響 暁 天
万 艇 汽 笛 感 新 年
修 正 祷 祈 何 功 徳
満 福 千 祥 遍 大 千

「除夜の鐘がと共に新年を祝い漁船の汽笛が新たなる夜に響く、初参りの祈祷の功徳は大いなる福を辺り一面、そこら中に巡っている」

というイメージの詩になりました。


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