ペコちゃん盗難事件をうけて
  ボクのコレクターとしての意見。


 最近、不二家のマスコット、「ペコちゃん」の店頭用の人形(非売品)が、マニア向けに転売目的で売るために、盗難にあっているというニュースを聞きました。
 さらにそれをネットオークションに売り出し20万円前後で、取り引きされていることを知って、ボクとしてはとても残念で、腹立たしく思いました。

 本来、物を集める「蒐集家」というのは、本当にその物に対して愛着を持ち、心からその物に愛情を持っていなければ、本当の「蒐集家」とはいえないでしょう。
 どんな物にも慈愛の心を持ち、大切にしてあげることです、"優しい心"をもって接することです、それは大きなクレーンでも、ポスターでも、小さなカードでも、電車のきっぷでも同じことです。
 そんな心がない人たちのもとでは物もかわいそうです、生きることもないのです。今のコレクター達は、その心さえ失っています。
 手に入らない物をお金で取り引きするという、単純な発想は本来のコレクターの心をも失わせています。
 どうしても手に入らない非売品などを、お店の人、会社の人に交渉して手に入れる時の、ワクワクした気持ちと、「ダメ」と言われるかもしれない不安感・・・それは何とも言えない高揚感があります、そして「いいよ」と言われてもらった時は、飛び上がりたい程嬉しい・・・そんな気持ちになります。そしてその物に愛着が湧き、手放すことなんて考える余地もありません。
 そして、その人たちとコミニュケーションがあり、そこに信頼が生まれ、それと同時にの感謝の気持ちも忘れることができません。
さらに、もうひとつ大事なことは他の人に見せてあげることです。見せることによりその物達は生きてきます。タンスにしまっておくのでは意味がありません。
それが本当の意味でのコレクター=「蒐集家」です。


 プレミアムがつくのは仕方ないとはいえ、値段をつけるという行為は良くないと思います。自分のコレクションを商売にした時点で、その人は「蒐集家」ではなくなります。ただの「金儲け屋」です。売るためだけに物を集めるのは最低!!!。そんな人たちは迷惑きわまりない人たちです。
 そんな心無い人たちのおかげで、本当に物を愛し、大切にする人には手に入らなくなってきています。


 昔は電車のポスターは誰でも簡単にもらえました、しかし今はその殆どが回収され、廃棄処分になっています。それは商売目的で集めた一部の人たちがコレクター向けに転売したことが問題になり、「回収命令」が出たためです。故にデザイン的に後世に残したいような名作ポスターまでもが処分され、この世から消えてしまいます。これは非常に残念なことであり、許しがたいことです。
 その時、テレビに出ていたコメンテーターはこんなことを言っていました「牛肉と同じように、非売品にも、どこから入手したのか明記したほうがいい」などと言っていましたが、目先のことばかり考えた短絡的な考え方で、とても大バカ、即「喝ーッ!!」だとおもいます。そんなことをしたら、非売品と称される全ての物は破棄され、この世から消えて亡くなります。
 それを考え、作った人の"思念"や、アイデア、努力までをも否定することにつながりかねません。それに何でも捨てるという考えはゴミ問題にも大きく影響します。
テレビに出るくらいなら、もっと大らかな視点を持ち、世の中を見つめることです。

 古人曰く「心随萬境転、転処実能幽」(心はばんきょうにしたがって転ず、転ずるところ実によく幽なり)
 
 簡単に言うと、世の中の流れに任されて心を動かされてばかりでなく、その流れの中の真実を見つめて、自分の考えと照らし合わしその中に自分の信念を見つけ、世の中を見なさい。ということです。前に「メッセージコーナー」にのせました。

 「蒐集家」と言うのは、物だけではなく、世の中の歴史、流行、時代背景、その人の思い、などもいっしょに集め、保管し、それを後の世に受け継ぐ人たちだとボクは思います。
 それを否定されたなら、過去のこの世の文化、思想、流行を裏打ちした、庶民的な文化や事柄は、過去のこととして残ることはありません、むしろ必要無いと言うのと同じことです。
 物は「一時預かり所」物には寿命がありません、しかしボク達人間は寿命があります、だからこそ受け継がなければなりませんね。


 今の連中は、とても情けなく思います、なんでもかんでも些細なことで法律に訴たり、簡単な理由で人を殺めたり傷つけたり・・・心の狭く小さな人間だということを履き違えて、それを誇りだと思っている愚かな人たちが急増しています。「なんでも人のせいにすりゃいいよ」って
 これじゃ世の中はいつまでたってもよくなる訳がありません。
 法律相談の番組がゴールデンタイムで放送されているのが、何よりの証拠です。

 「直心是道場」(じきしんこれどうじょう)「自分の心こそが、なによりの修養の場だ」と言う言葉がある通り、自分の愚かさや、つまらないこだわりと言うことが、「世の中の思想、情勢などが悪い」と言って、人のせいにするのではなく、自分の心の中にも問題があることに気付き、心に問い自分の愚かさを糺し、大きな視点を持つために努力することが、今の人たちには必要ではないでしょうか。これはコレクターだけではなく、全ての人に言えることでしょう。

ボクはいつもこんな思い(想い)でいろいろな人、物達に接しています。
 あなたがボクの考えに共感するのか、否か それはあなたの自由です、しかしこれだけは忘れないで下さい、あなたは一人では生きていないのです、みんなに生かされているのです、いろいろな縁で生きているのです。だから「ありがとう」という気持ちで生きて下さい。


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