(1)第一印象 2003.1.20
いつ出会うかも知れないシャッターチャンスに備え、また仕事でも使うためデジカメはいつも携帯しています。これまで何台も買い換えてきましたが、昨年の10月以来三洋のDSC-MZ3を愛用してきました。DSC-MZ3は改良を重ねた高性能機で、その画質や優れた動画撮影機能などは定評があります。大幅に早くなった起動やバッテリーの持続時間も延びて、スナップやお散歩には最適なカメラになりました。先代のDSC-MZ2よりも1センチ近く薄くなったとはいえ、それでも3センチの厚さはカバンに入れたりポケットに入れるとちょっとかさばります。そんな最中、部屋で使っている時に5センチほどの高さから落とした拍子に作動しなくなりました。レンズが出たままで格納しません。電源を入れてもエラーが出ます。仕方なく修理に出しました。しかし帰ってくるのは2週間後。待っていてもいいけど不便です。これを機に代替を決めました。DSC-MZ3は修理が済み次第売却します。
せっかく替えるのですからもう少し薄くて携帯に困らないものがいいのです。近々カシオから「EXILIM」の新型が出ます。厚さは2センチ余りながら沈胴式の3倍ズームレンズを備えています。タバコ箱ほどの小ささで起動も早く、何より液晶モニターが2インチと、今どきのコンパクトデジカメは勿論デジタル一眼レフよりも大きな画面を持ちます。実売価格も5万円程度となかなか魅力的だなと思いましたが、なにしろ発売予定が3月です。それまで待っている余裕はありません。
他の現行機種をいろいろと検討した結果、ミノルタの「DiMAGE Xi」に決めました。以前先代の「DiMAGE X」を使っていて、その薄さや軽さは本当に快適でした。またそれまでのデジカメの常識を覆す素早い起動、レンズが飛び出さない特殊な構造のズームレンズなど、所有しているだけでも非常に満足感が高いデジカメでした。しかし事情があって会社の上司に譲ったため、一時は他のデジカメを使っていたのです。今回の買い換えに当たって、その「DiMAGE X」の使い心地を知っていたことから今回もその後継機を選びました。
「DiMAGE Xi」は、好評だった先代からユーザーの声を元にいくつか改良されています。

第一に設定が保持されるようになりました。先代は電源を切るたびにフラッシュモードや露出補正値などがリセットされてしまいます。特にフラッシュをできるだけ使いたくない私は、起動の度にフラッシュボタンを3回押すのが大変面倒でした。しかし今回、「撮影モードリセット」というメニュー項目が増えました。これを「なし」にすれば、設定が保持されます。この点は非常に大きな改良です。他のデジカメでは当たり前のように保持されていたので、「DiMAGE X」にだけないのがとても残念でした。今回単に設定が保存されるようになるだけではなく、選択できるようにしたのはある意味で正解かも知れません。初心者はいちいち設定を考えながら撮ることはないでしょうから、常にオートの状態にリセットされた方が都合がいいでしょう。
第二に、ファイルナンバーが記憶されます。これまでは画像を全部消去したりメディアをフォーマットするとファイルナンバーがリセットされていました。そのためにいちいち最後の一枚を残すなどの面倒な工夫が必要だったのです。しかしこれも再生画面でのメニューで「ファイルNo.メモリ」を「する」に設定すれば、ファイルナンバーがダブることもなくなります。こういった使い勝手での改良は、むしろ初心者にとって貴重な画像を上書きで消してしまわないためにも重要な機能だと思います。これまでハイエンド機でないとなかったのが不思議です。
そしてCCDは211万画素から320万画素へと画素数が増えました。サイズはこれまで通り1/2.7インチなのでレンズはそのまま、画角も先代と同じです。画素数が増えたことで解像度の向上が望める一方、画素ピッチが小さくなったのでラチチュードやノイズの面での不安もあります。しかし先代がかなり地味な発色だったのに対し、今回のはCCDフィルターが原色系に変更されました。これによって彩度の向上が期待できます。画像の大きさも増えたため、使用メディアも増やさなくてはいけません。書き込み速度も遅くなりそうで、連写性能が秒間2枚から1.6枚へ減ったのは残念です。
他には、ISO感度がオート(100〜200)だけだたのが50から400まで選べるようにもなりました。またスポットフォーカスを選べるので、より厳密な合焦ができます。
さて実際に起動してみます。起動時間は先代よりさらに高速化された(1.8秒→1.2秒)のですが、確かに電源ボタンを押すとほぼ同時にレンズバリアが開きます。液晶モニターが点灯するまでやはり1秒ほど。起動に関しては全く問題ありません。ズーミングはさすがに「DSC-MZ3」のように1秒とはいきませんが、十分の早さです。先代もそうでしたが、起動時は厳密な「ワイド端」ではなくそこから若干ですがワイド側にズーミングできます。シャッターボタンの感触も変わっておらず、半押しに節度がありません。しかし合焦時に音が出るので比較的分かりやすいです。新たに削除の専用ボタンができたため、いちいちメニューを開かなくても削除できるようになったのはいい点です。
細かい点では、外装の色がやや青みがかったのと下の方の「DiMAGE Xi」と刻まれた部分が樹脂から金属へ変更されています。指の係りがいまいちですが、全体の表面加工が変わったのか、「DSC-MZ3」同様滑りにくくなりました。「決定」ボタンが下の方にあるので押しにくいのですが、こればかりは改良されませんでした。また切替不要の最短撮影距離も25センチから変わっていません。テレ端でも25センチで撮れるとはいえ、もうすこしがんばって欲しかったです。
そのほかの部分は先代の「DiMAGE X」とほぼ同じ印象で、相変わらず最適なお散歩カメラです。満足度も相当高いのでオススメです。
| サンプル1 | サンプル2 | サンプル3 |
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| ワイド端(37mm相当) | テレ端(111mm相当) | マクロ(111mm相当) |
| 1/600秒 F2.8 ISO50 +0.0EV | 1/380秒 F3.6 ISO50 +0.0EV | 1/500秒 F3.6 ISO50 -0.3EV |
| サムネイルをクリックすると元の画像が見られます | ||
早速いつもの場所でテスト撮影です。撮影のリズム感などは先代と変わらないか、それ以上に軽快です。画素数が増えたためにやや書き込みの時間が長いかな?といった程度。ポストビューが液晶モニターに写った瞬間、その鮮やかさに驚きました。この小さな画面でも彩度の変化が明らかに分かります。スポットフォーカスのおかげでマクロ(といっても切替はありませんが)でも比較的合焦しやすいのですが、やはり逆光や照度の足りない場面では迷います。
帰宅後PCで画像を開きます。やはりその彩度は明らかに向上しています。特に梅の花はレタッチ不要なほどです。解像度は、強拡大したところでは前代とそれほど大きな変化は認められませんが、画像の大きさが大きくなったので、おなじサイズにプリントした際にはよりクッキリとするはずです。以前使っていた300万画素機、NikonのCOOLPIX990と比べると、やはり画素ピッチの小ささからか全体的な画質はやや劣ります。しかしスナップカメラとしては十分な画質です。
(2)マクロ強化対策 その1 2003.1.26
DiMAGE Xの時にもそうでしたが、この「Xi」でもマクロモードへの切替のない代わりに最短撮影距離は25cmもあります。テレ端でも変わらないので意外と大きく写せますが、それでも名刺サイズ程度です。小さな花などを撮りたい時には多少もの足りません。マクロコンバーターのように凸レンズを対物レンズ前に置けばもっと大きく写せます。DiMAGE Xの時には100円ショップで買った小さなルーペで実験してみたものの画質などの点で実用的ではありませんでした。
その後再びDiMAGE Xiを使うに至ってからまたレンズを探していました。あまりお金はかけたくないし、でも使い物にならないのでは意味がありません。今日寄った100円ショップで新たにルーペを2個仕入れました。で、早速実験です。一つはピンセットなどの先に差し込んで使うタイプ。倍率は4倍とかなりの高倍率です。勿論100円なのでレンズはアクリル製です。DiMAGE Xiの対物レンズの前に置いて試しに撮ろうとしましたが、モニター上でも明らかに非点収差が現れます。また画面の中心と周辺でのピントの位置の差がかなり激しく異なるために全く実用になりません。倍率が高いためにかなり近づいて(約5センチ)撮ることができるので残念です。
で、もう一つは前回の指にはめるタイプの別バージョンです。レンズは直径60mmと大きく、倍率も2倍とやや控えめです。使い勝手に不安がありましたが、実験してみると案外使えそうです。通常のテレ端では被写体までの距離は25cmが限界ですが(ワイド点では20cmまで寄れるが小さくなってしまう)、このレンズをかざすと15cmまで寄れます。被写体もおよそ倍の大きさに写ります。既出の二例のような画像の乱れはかなり少な目です。問題はレンズが大きめでカメラの前に置きにくいことと、やはりアクリルなので傷が付きやすいことです。
ついでに同じ店でポーチを買いました。クッションが入っていて大きさもDiMAGE Xiにぴったりでした。裸でバッグに入れておくと眼鏡などでキズをつけてしまうので常用しようと思います。
| 100円ルーペ Part2 | 標準でのテレ端 | ルーペ使用時のテレ端 | 100円ポーチ |
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(3)マクロ強化対策 その2 2003.2.11
「その1」では25cmの最短撮影距離を15cmほどまで近づけられました。たったの100円で効果絶大、ともいえますが、やはりモノは100円です。造りは悪く常備できません。アクリルなので傷が付きやすい反面、レンズが剥き出しですぐに傷だらけになります。しかもかなり大きすぎて持ちにくいという欠点もあります。引き続きマクロ対策のレンズ探しは続きます。
家電量販店をうろついていた時にルーペをいくつか見つけました。大きなモノもありますが、これは!?と思える物を買ってきました。倍率は3倍で直径は約40mm。カバー付で全体の大きさも手頃です。さすがに100円とはいきませんが、500円ほどなので安いと思います。早速レンズの前にかざして試してみます。ちょっと見た感じでもかなりの近接撮影が可能です。前回と同様に時計を撮ってみました。テレ端でルーペを使うと、何と前回15cmだった撮影距離が95mmほどまで縮められました。そして撮影した被写体の大きさもかなり大きくなりました。カバーの部分を持って使うのでカメラの前に置くのもやりやすい。コツはカメラから数ミリ離してかざすことでした。
所詮はルーペなので周辺部の画質はよくはありませんが、ルーペの中心部を上手く使えば結構キレイに写せます。ただし被写界深度が薄いのでピンぼけしやすくはなります。
| カバー付ルーペ | テレ端+ルーペ使用 |
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