072   曹洞宗 海岸山  大通寺 (かいがんざん だいつうじ)

  沼津市一本松62
   TEL.(055)966−0609
  • 本尊 南無釈迦尼佛
  • 本山 福井県 永平寺(えいへいじ)
  • 本山 神奈川県 総持寺(そうじじ)
  • 開山 紹外舜隆(しゅうがいしゅんりゅう)大和尚
 その昔、海岸の松林の中を東西に細く通り、浮島沼の南端に甲州路が東海道として新たに設けられ、多くの旅人が京へ江戸へと行き交い、又、付近一帯の新田開発の為に遠近よりやってきた開拓の衆により集落が形成された江戸初期の頃、紹外舜隆和尚(寛文2年4月30日示寂)を開山に招聘し、寒村の一本松の地に大通寺を開きました。

 当時、浮島ヶ原と呼ばれていたこの一帯は、田畑が海と沼にはさまれ、しばしば冠水の被害にあうという地理的条件から、この寺は1石一斗の除地があるにすぎないという、小さなものでした。
 幕末の頃には、徳川の藩士が、寺小屋を開き、後に明治6年「初学舎」と名づけられ、校訓等もあるなかなか厳しい教育が行われていました。

 この寺小屋は、現在の原小学校の基となり、原の学校教育の始まりでした。生徒の中には、スルガ銀行初代頭取、岡野喜太郎氏もおられました。境内には「岡野喜太郎少時、本寺に止宿して、初学舎に学ぶ」という碑も建てれております。

 当山も、時代の流れの中で、再々、火災にあい灰燼に帰し、津波、大風という天災により、本堂は全潰し、古文書や資料をも消失し、詳しいお寺の歴史を解明することはできません。平成7年、縁あって、古き良き時代の面影を残し、古風の中に清新な趣のある本堂を「人々にやすらぎと、心のよりどころ」になればと再建。穏やかな表情をした羅漢さん、釈尊三尊佛 如音輪観音菩薩他石佛が、四季の草花とともに、参拝の人達をお迎えしております。

                                  住職 金子 祥玄 (かねこ しょうげん)