小川小児科内科医院

小川小児科内科医院

静岡県富士市中野569-4  TEL 0545-36-0321

当院職員と、そのお子さん

B型肝炎ワクチン

ワクチンの種類
 不活化ワクチン
 平成28年10月1日より定期接種となり、対象者は無料で接種を受けられます。
対象となる人は平成28年4月1日以降に生まれた者で、生後2か月から1才の誕生日前日までの期間に3回接種します。
 平成28年4月1日以前に生まれた人は定期接種の対象外なので、任意接種となり有料です。当院では1回8,000円で3回の接種が必要です。
富士市民で、生後2ヶ月〜3才未満の場合、1回あたり2,000円の補助が市より出るので、この場合の接種料金は1回6,000円となります。
 また、母親がB型肝炎キャリアの場合は出生直後から健康保険で接種できます。

接種時期と回数
 生後ただちに接種可能ですが、生後2ヵ月からのヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチンとの同時接種が良いでしょう。
4週間あけて2回(4週間後の同じ曜日)接種し、2回目から20〜24週後にもう1回追加接種の合計3回行います。
 ワクチンによる予防効果は10〜20年続くと考えられていますので、中学生〜高校生頃にもう1回追加接種すれば完璧です。

このワクチンで予防するB型肝炎とはどんな病気か?
 B型肝炎ウイルスは非常に感染力が強く、感染すると肝炎をおこしウイルスは長く肝臓にすみついて慢性化し、将来肝硬変や肝臓がんまで進行することがあります。
B型肝炎にかかっても一部の人は不顕性感染といって、無症状で経過しそのまま治ってしまいます。しかし劇症肝炎といって、急激に悪化し、命の危険がある重い肝炎にかかる人もいます。
 慢性の持続感染を示すタイプもあります。自身は無症状でも常に肝炎ウイルスを持っており感染源となっている人を無症候性キャリアとよびます。キャリアの場合、一生無症状で過ごす場合もありますが、時に活動性の慢性肝炎となり肝硬変から肝臓がんに進行します。
 不顕性感染や急性のB型肝炎が治った場合も、B型肝炎ウイルスの遺伝子は肝臓内に一生残り免疫力が低下すると重症肝炎を再発することがあります。つまり、いったんB型肝炎にかかると本当の意味で完治することはありません。

B型肝炎の感染経路は?
 母親がB型肝炎キャリアの場合は胎内感染や出産時感染がおこります。母から子に感染するので垂直感染とよばれています。
 一方、キャリアの血液に触れたり(医療事故や輸血、けんか等)性行為で感染することもあります。集団生活をしている間に、いつの間にか感染していることもあり、これらの感染を水平感染とよびます。
 最近では垂直感染より水平感染、特に性行為による感染が増えています。

母子感染予防は?
 日本では、妊娠中に母親がB型肝炎キャリアかどうかの検査を必ず行います。
母親がキャリアでない場合は上述のスケジュールでワクチン接種を行います。
もし妊娠中の検査で母親がB型肝炎キャリアとわかった場合は、健康保険でワクチン接種が行われます。
 母親がキャリアの場合は、まず出生直後と生後2ヵ月にB型肝炎の抗体を含んでいるB型肝炎免疫グロブリンという薬を注射します。さらに生後2ヵ月、3ヵ月、5ヵ月時にB型肝炎ワクチンを接種します。

★★ 院長より一言 ★★