韮山町の石仏、道祖神など

前、道祖神の愛好者(下記同好会参照)の方から韮山の道祖神についてメールをもらいました。それ以来、以前は気に止めなかった道端の石仏などが目に入るようになりました。

ここにあるのは、通勤など通りがけに気がついた韮山の路傍の石像です。道端の石像といえばお地蔵さんを思い浮かべるのが一般的ですが、良く見ると彫られている仏様や神様にもいろいろなタイプがあることがわかります。

まだ勉強し始めたところで、それぞれの写真の石像がどれにあたるのか明確に識別できませんが、そのうちに説明が付けられるようになりたいと思います。いつになることやら……

(2000/8)


地蔵 (じぞう)

地蔵菩薩の略。末法の時代(釈迦入滅後の1500年後から弥勒菩薩が出現するまで)に現世にとどまって衆生を救済する菩薩として,釈迦入滅後の1500年後にあたる平安時代から,地蔵菩薩信仰が広まりました。また,賽(さい)の河原で家族を思い石を積む死んだ子を地蔵菩薩が鬼から救うという話から、子どもを守護する仏としても広く信仰されるようになりました。他の菩薩が宝冠を戴き天衣をまとう仏像スタイルなのに対し、地蔵は頭を丸めた僧形で普通の人に近い姿をしており、右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に宝珠を持つ形をとるのが一般的です。

馬頭観音(ばとうかんのん)

六観音の一つ。(六観音とは、聖観音、千手観音、十一面観音、如意輪観音、馬頭観音、不空ケン索観音)通常、三面八臂(顔が3つで手が8本)で憤怒の相をした観音菩薩。仏像の冠にある宝馬が四方の敵を蹴散らすように悪魔や煩悩を追い払うことをあらわしています。家畜の馬の供養と結びついて、江戸時代に庶民の間で馬頭観音信仰が広まり、馬のよく通る道端などに馬頭観音の文字塔や石仏が置かれるようになりました。

馬頭観音と同じ意味で、家畜の牛を供養するとき牛頭観音(ごずかんのん)という文字塔を建てることがあります。(写真:長崎部分3に牛頭観音の文字塔があります)

道祖神(どうそじん)

辻,村境,峠などの道端にまつられ、外からの悪霊をさえぎり往来する人を守る道の神。縁結び・子孫繁栄の神ともされ、男女和合の神像、陰陽の形の石や自然石、文字塔の形でまつられる。岐神(ふなどのかみ)、塞の神(さいのかみ、さえのかみ)、道陸神(どうろくじん)とも呼ばれる。天孫瓊瓊杵(ににぎ)尊を日向の高千穂に道案内した猿田彦を、道の神としての道祖神としてまつることもあります。

庚申塔(こうしんとう)

庚申とは、十干十二支による数え方の一つで「かのえ・さる」のこと。中国の道教では天帝はすべての人を司りますが,天帝一人ですべての人を見ることはできないので人の体内に三尸 (さんし)と言う虫を配して監視させ、虫は60日に一回、庚申の夜に睡眠中の体内から抜け出してその人の過ちを天帝に報告し天帝がその報告に応じてその人の寿命を調整する、という教えがにありました。虫は人の睡眠中しか抜け出せないので、虫が逃げぬよう庚申の夜に寄り合って徹夜する風習が民間信仰となりました。日々摂生する代わりに徹夜して虫が逃げないようにするという知恵が面白いですね。 庚申塔は庚申信仰によって建てられた石塔で、庚申という文を彫ったものやサルの信仰という結び付きで神道の猿田彦や仏教の青面金剛をまつったものがあります。


協力いただいた方々

・本ページの写真撮影:函南HKさん。

・神仏などの情報提供:東京DKさん、函南HKさん


きっかけ
道祖神伝説研究同好会の方からのメールがきっかけで本ページを作りました。

道祖神伝説研究同好会のリンク

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