伊豆・韮山近辺の方言
伊豆・田方地方(韮山近辺)の方言を集めてみました。
「あっちが東、こっちが西」と言う意味ではありません。向こう側,こちら側という意味であっちがし.こっちがしといいました。
(情報提供:大仁出身のやまかわさん)
136号線の看板に、「あぶにゃー、死ぬぞ」というのがあった。迫力抜群。これならみんなスピードを落とすこと間違いなし。落としすぎて追突されないように注意しよう。
語尾の「かい、ない」などが「きゃー、にゃー」などと変化したもの。同じ変化の迫力のある表現集。
あきゃー:赤い
おみゃーら、おみゃっち:お前ら
こまっきゃー:細かい
さびー:寒い
しょっぴゃー:しょっぱい=塩っぱい
たまんにゃー:たまんない
みずりゃー:見ずらい
(情報提供:函南HKさん)
彼女と寿司屋に行き、イクラやウニをさんざん食べ、勘定に驚いてももう遅い。男はだまって払うしかない。そのあと彼女に、「いくら?」といわれたら、「もっとイクラを食べたい」とか、「勘定は私が」という意味ではない。たらふく食べたからもう行きましょうという意味だ。
「〜ら?」という表現はたいへん好きな表現だ。このあたりでは年齢男女に関係なく使うが、できれば、この可愛らしい言葉を使うのは若い女の子だけにして欲しい。
「あ、ドアのかぎつめんのわすれた。ちょくらかぎを、つめてくるわ」
「 いくべえ、いっしょに、いこーじゃ」
伊東市立東小4年1組(平成10年当時)のTT君とDO君からこんな会話例をもらいました。
他にも同じような言い方がたくさんあります。
やっぱ、石原さんじゃ:やっぱり、石原さんだ(99/4/11の都知事戦開票速報を見ながら)
(4+4は、7じゃなくて)8じゃ:8じゃないの
よくやるじゃ:よくやるねぇ
もーおわろーじゃ:もう、終わろうよ
ちがうじゃ:違うよ
女の子が使う。男は「おらっち」
「まったく、仕事なんか、うっちゃらかして、とんできたよ」
(情報提供:韮山町 原さん)
「こんなくだらにゃあ物、うっちゃちみゃあ」
(情報提供:韮山町 原さん)
『カルピス、焼酎など、そこの方に溜まりやすい液体が、時間がたつにつれ、底にこゆい液体が溜まるあの現象』
(情報提供:函南出身の『空桃ハコ』さん)
「おんなし」参照
『大人が子供をしかるとき、きつからず、柔らかすぎずの言葉。お、ちょ、をつけることによってこんなにも優しい言葉に!! 』
(情報提供:函南出身の『空桃ハコ』さん)
野良仕事をしているとき3時ごろになると、「もう、およーじゃにしよう」と声をかけ、温泉饅頭などを食べる。
10時のお茶のときは「およーじゃ」とは言わないようだ。「おとこし」は、10時頃になると、「煙草にしよう」という。「おんなし」は10時の休憩のとき何というのだろう?
函南に「おらっちぇ」という王国があります。
伊豆に着た時は遊びによってください。
乳製品が自慢です。地ビールもあるでよー。(これは名古屋弁でした)(情報提供:函南HKさん)
他県から越してきた人が、地元の人 から「おろぬきですけど」と言われ、野菜をもらった。「おろぬき」という名前の野菜だと思い、「おろぬきって、どうやって料理するの?」と聞いたとか。
「おろぬき」とは、野菜の名前ではなく、間引いた野菜のこと。調査や説明を省くときにも使う。
(情報提供:函南HKさん)
「おんなし」に対し、男は「おとこし」という。女衆がなまったことは想像がつく。女衆と漢字で書くと若い感じがするが、「おんなし」といわれ思い浮かぶのは、どちらかといえばおばさんやおばあさんと呼ばれる世代である。 おんなし、おとこしが集まるとき、若い人が少ないせいだと思う。
「帰りしなにこれ持ってって」とか「帰りしなに鈴木さんちに寄ってって」などと言う。
腕を蚊に刺された子供が「そんなにかじっちゃ駄目」とおばあさんに叱られていた。 この辺では蚊に刺されると、歯で痒いところをかみつくのかと心配したが、ただ腕をかいているだけなので安心してほしい。
縄飛びをみんなでやっているところに入れてもらうときなどに「かてて」と言ってはいる。
(情報:96年度韮山町土手和田体育委員の会合にて)
会社の某氏の仕事時間中の口癖が、「かんだるい」。
夜になるととたんに元気になり、「やるっキャない」が口癖となる。
(子供なんかが、靴を左右反対にはいている時)『おみゃー靴がきゃー っちゃじゃあ』
(情報提供:韮山町 内藤さん)
136号線の熱函道路への入り口付近に、「伊豆からきゃーるときは安全運転」という看板があ ったとのこと。
交通事故全国一と言う不名誉な記録返上のため、今はこんなやさしい表現ではない。
現在(97/4)の垂れ幕の言葉:「あぶにゃあ!そんなにいそがずに」
(情報提供:横浜Yataさん)
子供の頃使っていたのですが「ぐるり」というのがあります。 「回り」という意味ですが「家のぐるりを掃除しなさい」とか言われました。
(情報提供:大仁出身のやまかわさん)
『ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「これ、くれる」=「これ、あげる」』
(情報提供:函南出身のIさん)
『某ズームイン朝でもとりあげられておりました。ひねくれるが、語源だとか』
(情報提供:函南出身のIさん)
(情報提供:函南出身のIさん)
棚の上にものをのせる。
「そんなこばに置くと落っこちるよ」などという。 感じの出ている言葉である。 最もわかりやすく例えれば、「こば」とは、わが家の亭主の居場所のことである。
(情報提供:函南HKさん)
いつもは歩いて学校に行く子供が遅れそうなので心配な母親と子供の会話。
母「はやくしにゃん。遅れるよ」
子供「今日は自転車で行こうかな」
母「それがいいね。そうしにゃん」
(情報提供:仲田さん)
紐などをひっぱる時に使う。
(情報:96年度韮山町土手和田体育委員の会合にて)
おばあさんが子供に用事を頼んでも言うことを聞かない時、子供に「しゃっつらにきぃ子」などといった。「しゃっつら(=顔面)」が憎いという意味。最近の人は使わないようだ。
最近は「憎いこというね」とか「にくい人」とか、「憎い」を感心する場合や気に入った場合に使うが、「しゃっつらにきぃ」は本当に気に入らないときにだけ使う。
(情報提供:三島TSさん)
子供が「オシッコしりたい」と言っても、オシッコについて知りたいという意味ではない。すぐにトイレに連れて行くこと。多分「放つ」という意味の「ひる」が「しる」になまったのではないか、と思う。
「すえるは、くさる(まだ食べることは出来る状態)こと」という情報をいただいた。
「食べることができてもできなくても、腐っていればすえるという」というひともいる。田方地方でも地域によりニュアンスが違うかもしれない。
群馬でも、腐ることを「すえる」と言ったとのこと。方言というより、あまり使われない標準語と言うほうが正しいかもしれない。
(情報提供:Y.SOTODATEさん)
『自分の面倒も見られないと言う意味で、「自治無し」と書くのではないかと思います』
(情報提供:函南出身のIさん)
『特に女の子に対して使うようです』
(情報提供:函南出身のIさん)
ちなみに「ずない・ずなし」という方言がありましたが、「ずにゃー」 と変化して「ずる賢い」というような意味でよく使われています。
女の空涙、と言うくらいだから、知らない人でも意味は分かる。
うそや餅はつくと言うが、そらは使うという。
お金は使うとなくなるが、そら使いは信用がなくなるので気をつけよう。
「ちゃーっと片づけちまうんべぇ」
(情報提供:韮山町 原さん)
「この服の柄はちょーちょーしいね」
(情報提供:韮山町 原さん)
「ちょっくら買い物に行ってきて」とか、手の届かないところに欲しいものがあるとき「それ、ちょっくら取って」と言って取ってもらう。
(情報提供:Y.SOTODATEさん)
ふくれっ面というと、子供がほっぺたを膨らませ不満そうにしている顔が浮かぶ。うまいこと表現したな、と思う。「ちんぶりかく」という言い方はどこから来たのか、まったく想像がつかない。
(情報提供:三島TSさん)
『10年ほど前に横浜に住んでいた時のこと、友達と車で出掛けて駐車場に車を止めて店に入ろうとした時、カギつめた? 尋ねたところ、 なにそれ?だから?カギつめた? えっ?
その時はっとして初めて カギつめる が方言であると気がつきました。その後友達には 指つめるじゃないんだから と大笑いされてしまいました』(情報提供:そうしゃんのかあしゃん)
糸、ひも、髪の毛などが「からまる」時に使う。
『とじかる:函南で使っておりました。とかじる:沼津の方で使うようです』(情報提供:函南出身のIさん)
泥は普通ドロドロの土をさすが、この辺では普通の固まった土もドロドロの土も、「デロ」と言う。ドロがデロに訛っただけだと思うが、泥棒は「デロボー」とは言わず、やっぱり「ドロボー」と言う。
(情報:96年度韮山町土手和田体育委員の会合にて)
「君はとべるかね」と聞かれ、空を飛ぶのかと驚いてはいけない。この辺りでは、走ることをとぶという。飛ぶというより、たぶん跳ぶように走るという感じだと思う。 歩くよりは速いという程度では、跳ぶという感じではない。 従って「君はとべるかね」ときかれ、安易に「はい」と答えると、「とびっくら」の選手に選ばれ、恥をかくので気をつけよう。
『「ねえねえ、ティッシュある?」 「にゃー(無い」
また、捜し物をしているときに、ついつい、「あれ〜、無い、無い、無い…」と口走って しまいますが、 「あれ〜、にゃー、にゃー、にゃー…」と言います。猫を呼び寄せているわけでも、まし てや、猫になっているわけではありません』
(情報提供:韮山町 原さん)
冬のぽかぽかようきの日に「今日はぬくといね!」と挨拶 する。
(情報提供:Y.SOTODATEさん)
お風呂のお湯がものすごく熱い 時に「ねーがんじー」と言った。
70代のおばあさんはわかったが、40代の女性は聞いたことがないとのこと。
(情報提供:修善寺KSさん)
『韮山の方言はよくわからないけど、私が韮山町民と話していて一番驚いた方言。 それは「ネコ」。 これは「一輪車」のことだそうです。 あの、子ども等が遊ぶのじゃなくて荷物とかを運ぶ方の。ハハ 韮山町民の友達と歩いていたら突然その人が 「あ、ネコのホネだ」 と言って、すごく私を驚かせました。 みたらただ、一輪車の骨組みがあるだけでした。 韮山育ちの先生方もよくその言葉を使っておられるそうです』
(情報提供:98/4に韮高3年のIさん)
「ひゃー、ちょーちょーしい格好して、のうもにゃー」
(情報提供:韮山町 原さん)
『「ママ?、飴、のっくんじゃった。」注;幼児言葉ではない』
(情報提供:函南出身のIさん & 函南出身の『空桃ハコ』さん)
のすというと、征服する、のさばる、という感じがするが、登るという意味だ。 わが家でのすのは女房と決まっている。 女のほうが強いから? ブーーー。間違いです。 亭主が高所恐怖症だからにすぎない。
みかんを食べている時、「ひとっぴしゃちょうだい」と言われたら、本当に一房だけあげれば良いという訳ではいけない。ほかのみかんがまだあれば、丸ごとあげたほうがよい。最後の一個なら、一房と言わず半分あげよう。
ぶどうの時は、「ひとっぴしゃ」とは言わない。
(情報:96年度韮山町土手和田体育委員の会合にて)
太陽など光がまぶしいこと
「ひゃー、ちょーちょーしい格好して、のうもにゃー」
(情報提供:韮山町 原さん)
「あの小僧 、言うこときかにゃーからぶっくらしたよ 」というように使う。
(情報提供:韮山町 兵藤さん)
『風がつぇーからごみがふっとらってありーてらぁ』
「風邪が強いからごみが吹き飛んで歩いてらぁ」と言う意味。
(情報提供:韮山町 内藤さん)
栓のことを「せんぼ」とも言う。これが変化して「ぼっちょ」になったのではないか。
(情報:96年度韮山町土手和田体育委員の会合にて)
固いと思っていた食べ物が柔らかくて食べやすいときに良い意味で使う。
(情報提供:韮山町 原さん)
「おみゃー、こんなのうもにゃーことで呼び出して。おらっちゃあ、仕事もうっちゃらかしてとんできたのに、まったくおみゃーってやつはやくてゃーもにゃーなー」
(情報提供:韮山町 原さん)
大仁のあたりで、「やだよー」を「やのきゃー」と言う。
韮山ではまだこの表現を聞いたことがない。
(情報提供:大仁出身横浜Yataさん)
足を怪我した人 「病院までどうしてく?」
付き添いの人 「やんでこ」
足を怪我した人 「・・・」
(情報:96年度韮山町土手和田体育委員の会合にて)
「よじょうごじょう言うな」とは、「ゴチャゴチャ言うな」という意味。
好き嫌いを言う子供をしかるときにも使う。
(情報:96年度韮山町土手和田体育委員の会合にて)
『「おんなし:女の人たち」と同じような語源ですが、「わきゃーし」ともなり、「きゃーる:帰る」の用法と似てくるので、楽しいです。そして、「わきゃーしら:若い人たち等」と発展していく様がまた良いと思います』
(情報提供:函南出身のIさん)