| ■NO.9掲載【2001年4月発行】 | |||
| 一人一人の こころを助けたい。 伊東雪恵さん 79歳 仲澤嘉津さん 79歳 増山みゆきさん 80歳
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『よろず相談』という言葉がなんとも温かい。元裁判所調停員の女性3人が、月3回(第1・2・3水曜日)、シルバー人材センター3階で開いている「相談室」の名称である。場所がシルバー人材センターのため、対象は高齢者?と勘違いしてしまうが、そんな事はない。「私はここで救われた」という評判を聞き付けて、相談者は20代から訪れる。
ちょうど相談に来ていた方のお話を伺うことができた。「私もいろんなところに行きました。でも、どこもさわりの文句だけ。六法全書から抜き取ったようなことを言われても、なんの解決にもなりません。ここでは、きちっとした『レール』を言ってくださる。それは専門的な知識だけではなく、豊かな経験をもっていらっしゃるからだと思います。ここを知ることがなかったら、もっと不幸になっていました」と、最後には顔がゆるやかになった。 「私たちは世の中の裏ばっかり見てきましたから、ね」と3人のコンビネーションは、さすがに年期が入っている。そして、まるで女学生のように明るい。3人の前に座っただけで、ほっとする。「みなさん深刻な顔をして来ます。でも私たちも、来てくださる方があるからここへ来られるんです。だから『笑って帰っていただこう』と思っています。それには不消化にしないこと。最後まできちっと処理すること」と、双方で話し合った方がいい場合は調停へ、それができなければ警察へ…というように『よろず相談室』を離れても付き合いは続く。 ここには母親の腕の中にいるようなぬくもりと心地よさがあるんだなあ…と感じはじめたころ、「この歳になって感謝の気持ちがよくわかります。日々感謝して人様に役立つことを一生懸命やりたいと思います。にこにこ、なごやかに、ね。女ですもの」と、その笑顔に救われます。 |
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