同窓会へ一言。


 卒業も後1週間ほどに迫り
もうすでに静高同窓会名簿の台帳には名前が載っているらしい。

 それはさておき
現在同窓会を軸として二つの集金が行われようとしている。


 一つは“野球部甲子園出場後援会”への出資である。
これは、野球部が甲子園へ出かける経費、生徒を甲子園に送るときの不足分等
各種経費を決勝まで勝ち進んだ場合の予算を元に集金目標が組まれている。

 野球部の甲子園出場は大イベントであり、
現に仰高会、野球部OB会、野球部後援会、PTA、定時制PTA、そして同窓会
と言う各種団体の協力を得て
広範囲にわたる集金網ができあがっている。
ちなみに、生徒一人一人にも集金用の振り込み用紙が配られたようである。


 もう一つ行われている集金とは
静高創立125周年記念として現在の同窓会館裏の庭へ
同窓会資料館をテニスコート側半分に、残りを日本庭園にするという
計画の建設費であり、目標額としては約1.5億円ほどを掲げている。

これは同窓会の既決定事項であり、すでに同窓会各期ごとの代表者が集金ノルマの達成を振り分けられている。
 私はこの計画に一言申したい。


 第一にそんな建物がいるのだろうか?
と言うことである。すでに同窓会館が立っているので、
同窓会業務に支障はないはずである。

 建設予定地は同窓会館の南隣であり、狭い。
その狭い土地を半分使う建物というと、小屋に毛が生えた程度の建築であり、
資料館と呼べるほど大きい物とは感じられない。
無用の長物になりうるのではないか?


 第二に現在、建設予定地の目の前には生徒が自習にやってくる方が多い図書館(同窓会館一階)が存在している。
その目の前で、工事を長期にわたって行うこと、完成後には図書館の横を人が往来すること(使うのであれば)、
日本庭園を造ることによっての清掃負担の増大、できるであろう池からの蚊の発生、図書館への日当たりが悪くなること等の環境悪化、
建物の使用目的を考えると、静高在校生のために建設するとは思えない。
作ることによる良い面より、悪い面のほうがたくさんかんがえられる。

 第三に、集金方法の強引さがある。
募金という形を取る以上、この計画に賛同した人が、出資をするのが本筋の事業であるが、
同窓会各期にノルマを下している以上、強引な集金が行われる事は見え見えである。
中には、仕事上の上下関係、日頃の付き合いなど、しがらみで、出さざるをえない人もでてくるはずである。
同窓会総会で既決したと言うが、私の知る限り、委任状などはなく、一部の勝手な決定としかとれない。
その総会出席者でさえ、文句を言いながらしょうがなく(上には頭が上がらないので)賛成する出席者もいたようである。

 そもそも125周年と言う半端な記念なのも納得のいけない出資である
岳南健児(静高生の呼称)は市内、県外、海外各地で活躍しており、
多忙であるから、そう言う方法を採らなくては物事はすすまないのかもしれない。
 しかし、それで集めるのは一億とも二億とも言う大金である。
このお金を無駄に使うよりかは、
現在の図書館の本棚が足りないが、自習者用の机のスペースも抱えなくてはいけない現状を打開するため
生徒自習室を作るとか、情報教育に立ち後れている静高設備にたいして、
パソコンを寄贈するとか、インターネット接続料金を毎年負担するとか、
中学と高校が合体させられるときの設備投資に向けて
基金として運用しておくとか
 もっと使うべき所は多くあるはずである。


大事なのは、最終的な私企業の利益なのか、静高なのか、を

1999/02/21 115期 新間 貴宏
2000/03/13 加筆補正