富士山麓にヨウム啼く 番外編 アキレス腱断裂記14 再断裂後4週間経過(術後71日〜) 26 Nov.2001
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| 2001年11月18日(日)71日目 再断裂29日目 |
大泣き ●久しぶりに、夢にまで見た餃子を自分で作ってみた。夢に出てきたのはまだ9月の入院中のこと。 友だちが持ってきてくれたドーナツとコーヒーを食べて寝たら、自分の好物を作ってたらふく食るのが夢に出てきたのだった。 あまりにも夢が鮮明だったのも驚きだが、もっと驚いたのは目が覚めたらニタニタ笑っていたことだった。 ●怪我をしてからどういうわけか全然何もする気力がなくなってしまって、食事もあるものを食べるだけだった。 何ヶ月かぶりに餃子をたくさん作ってみた。半日がかりの大仕事になってしまった。 そして大好物なのでお腹いっぱいの限度を超えるくらい食べてしまったのだった。 もう苦しくて座ってもいられないし横にもなれず、食べ始めて30分くらいでもう後悔の念がフツフツと沸いてくるのだった(涙) |
| 2001年11月19日(月)72日目 再断裂30日目 |
さらに大泣き ●獅子座流星群を見ようと思って、目覚ましをかけて夜早く寝たのに、目覚ましが鳴ったことすら気付かなくて、 起きたら今朝の6時50分だった。流星群を見逃しただけでなく、いつもよりも相当寝坊してしまっていた。 大事な時にこういう風に寝坊してしまう自分が恨めしい。 やっぱり一旦寝て起きる…と都合のいいことを考えても自分にはできるはずがなかったと、かなりの落胆。 ●ゆうべ餃子を鱈腹食べて動けなくなってそれで横になってしまったのがいけなかったのだった。 つい(3時間くらい寝て、流星群を見ればいいや…)と寝てしまったのがダメの素だったのだ。わーん(大泣き) |
| 2001年11月20日(火)73日目 再断裂31日目 |
掃除機がけがラクになった ●朝、部屋をある程度片付けながら膝立ちの状態で掃除機をかけると、約45分くらいで全部の部屋の掃除が終わる。 でも普通に立って掃除機をかける時の2倍くらいの時間がかかる。 棚をダスターで拭いたりしていると、1時間くらいかかってしまう。 毎朝掃除が終わると汗びっしょりなので、その後洗濯機を回しながらシャワーを浴びることが多い。 ギプスは入浴のたびにビニールに穴が空いてしまうらしく、水浸しになることが多いのだが、この2日間はギプス全体に タオルを巻き付けてガムテープで固定し、その上から大きなゴミ袋で被うようにして慎重にシャワーを浴びる。 シャワーが終わって脱衣所に出てくると、ヨウムが遊んでもらいたくてソワソワしている。 そして朝からヨウムをケージから出して、頭の上に乗せて居間まで移動してきて遊ばせるのが日課。 30分くらい遊ぶとまた頭に乗せてヨウムの部屋に戻り、ケージに戻す。 ヨウムの羽や粉が居間中いっぱい散らばるので、また掃除機をかけて…と掃除機は大活躍なのだ。 最初は買い替えるのは勿体ないと思ったが、小さくて軽くて吸引力のあるサイクロン掃除機にして正解だった。 ●流れ星の写真が撮れた知人から、メールで画像を送ってもらった。 何かいいことがありそうで、それをデスクトップピクチャーにしてみる。 |
| 2001年11月22〜23日(水・木)74・75日目 再断裂32・33日目 |
お湯がでなくなっていた ●水曜日。いつものように午前中に掃除をし、汗をかいたのでシャワーを浴びようと思ったらお湯がでないことに風呂場で気付く。 台所に給湯機のスイッチがあるのだが、スイッチがまったく入らない。原因はこの時わからなくて、もしかしたらガスの工事か 何かをしていて、一時的に給湯機のスイッチが入らないようにしてあるのかと思い、シャワーを諦めた。 最近仕事でSの帰宅が遅いので、いつものように明るいうちにヨウムをケージから出してあげたり、アイロンがけをしたりして、 いつもと同じスケジュールをこなす。夕方になって、ベランダにある給湯機本体の電源コードが抜けていたことに気付く。 コードを入れたらあっさりお湯がでるようになった。 油やけど ●夜8時過ぎにSが帰宅。この時にから揚げを始めた。この日に配達された食材で、あらかじめ決まってあるレシピ通りに 料理する時もあれば、全然違う料理を作ることもある。自分の選び方によって、メニューがほんの数日前のものと似てしまう ことがあるのだ。それでこの日はまったく違う料理を作っていた。鶏のもも肉を薄く大きく開いて、 大きな肉のままでカラリと揚げて後で切り分けてドレッシングを上からかける料理を作っていたのだが、 椅子に座りながら揚げ物をしていたため、肉を引き上げるのに失敗し、肉が箸から滑って再び高温の油の中に落ちてしまった のだった。その時に大量の油が右手の手首から先にはねてしまい、割と広い面積に火傷を負ってしまった。 ●制服にアイロンがけしたことがある方ならご存じかと思うが、アイロンを高い温度で長時間当て過ぎると 布地がテカテカしてしまう。 掌はまるでアイロンをかけ過ぎた制服のようにテカテカし、所々白く固くなってしまったし、手首から指先にかけて 大きな水ぶくれがいくつかできてしまった。急いで流水で手を冷やしてみたものの、まったく痛みが引かない。 台所の洗い桶に水を張って居間にもってきてもらい、そこに手を入れて冷やし続けていたが、水がぬるくなると激痛のために 我慢できなくなる。そこで何度も水を替えてきてもらい、氷も買ってきてもらってずっと冷やし続けた。 トイレに行こうとして右手を水からあげると、3秒と経たないうちに激痛が襲ってくる。 タオルを水に濡らして手に巻き付けてみても、すぐにタオルが温まってしまい、激痛が始まるのだった。 左足はギプスなので、病院に行くとしたら、両手で階段の手すりを握ってケンケンで階下までおりなければならない。 だが、右手全体の火傷なので、手すりにつかまることもできないだろうと考えて、痛みが引くまではとにかく冷やし続けてみる ことにした。 ●夜8時半から深夜2時半まで冷やし続けても手の激痛は消えない。インターネットで調べてみても、 「痛みが引くまで20〜30分水で冷やす」「氷で冷やすのは避けた方がいい」「掌大の火傷は体の表面積の1%に当るが、 1%以上の火傷を負ったら、水で冷やして痛みが引いたらすぐに濡れタオルで患部を被って病院へ」という情報が多く、 ■氷水で冷やさないと痛くてたまらない ■6時間も冷やしたのに激痛がまだ治まらない ■掌一面に火傷している状態である そんな自分はどうしたらいいのだろうと途方に暮れるしかなかった。 インターネットで調べたところによると、2度の火傷の場合、24時間以内に水ぶくれ(水疱)ができるそうだ。 私も火傷したばかりの時はあまり水ぶくれになっていなかったが、翌日のお昼頃に大きな水ぶくれができていた。 ●もしも(家にいても何もできないから入院しなさい)と言われたらどうしようととても悩む(←痛くて眠れなくて悪いこと ばかり頭に浮かぶのだった)。まず、入院しろと言われても1日汗をかいたのにシャワーも浴びてなかったではないか。 頭を洗ってからでないと悲惨な目に遭うのを最初のアキレス腱断裂で経験済み(運動会で土と雨と汗まみれで入院)なので、 明日まだ手が痛くても、とにかく頭だけはSに洗ってもらうと独りで勝手に決意を固める。 ●1晩寝ないで冷やし続ける覚悟だったのだが、ダメで元々で排卵痛の時に使うためにとってあったボルタレンと ロキソニンの錠剤を1錠ずつ飲み、ボルタレンの座薬も使ってみた。 30分もしないうちに眠気の方が痛みに勝ち、手にバンダナで巻いたアイスノンを巻き付けて寝てみたのだった。 ●翌朝目が覚めたら手の痛みはなくなっていた。そのかわり掌や手首、指に大きな水ぶくれができていたのだった。 指と指の間に大きな水ぶくれができてしまったので、指同士が擦れ合うと水ぶくれが破けてしまう恐れがあった。 また、痛みがなくなったとは言え、水ぶくれのごく近くの皮膚が赤くなっていて、どこかに水ぶくれが触っただけで その赤くなった皮膚が痛む。そして、炊いたご飯を茶わんによそったりすることができなくなる。 湯気が少しでも火傷に当ると、また手がひどく痛むからだった。 ●右手を使わないように、何でも左手でやってみることにした。右利きなので左手で何かするのはとても難しく、 結局アイロンがけや掃除機など、右手も添えないとできないことは止めにした。 どうしてもSが仕事の関係で木曜日は病院に行くことができないのが分かっていたので、通院日になっている土曜日まで待って、 その時に火傷も診察してもらうことにする。 |
| 2001年11月23日(金)76日目 再断裂34日目 |
火傷の痛みがひいた ●祝日だが早朝からSの出張があったので、私も早起きする。左足と右手を同時に怪我して、ハイハイに苦労した。 右手で普通に床に手をつけないので、どうしたものかと困っていた。 だが右手だけ手の甲を床につけ、掌を上に向けるようにしてハイハイしてみた。あまり右手に力がかからないように注意すれば ハイハイも何とかできた。 ●この日はハイハイだけで疲れてしまい、掃除もアイロンがけもやはり何もできないのだった。だが、前日と比べて少しくらい 湯気に当ってもそれほど痛まなくなったので、料理をし、シャワーもいつも通り浴びることができた。 ただし、もう揚げ物は当分こわくてしたくないので、野菜を茹でてお浸しにしたり、生野菜でサラダにしたりと野菜料理を作った。 すると、火傷した時自分が作ったから揚をまともに食べなかったことを思い出してちょっと後悔したりもした(笑) 本当に「喉元過ぎれば熱さを忘れ」てしまう自分なのだった。 土曜日の通院の帰りは外でなにか油物のコッテリした物を食べるぞとこの日も勝手に決意を固めたのだった。 |
| 2001年11月24日(土)77日目 再断裂35日目 4回目のギプス巻直し |
4回目のギプス巻直し ●ギプス巻直しの日。気温が高めでどこかに出かけるにはうってつけの日。 外に出てみると雲を従えて富士山が大きく聳えたっていた。 病院は白糸の滝を通り過ぎたところにあるのだが、紅葉を見に来た観光客で白糸の滝もだいぶ賑わっていたようだった。 カメラを三脚につけて富士山と紅葉を一緒に写真におさめるべく、いい場所まで歩く人もいたようだった。 1週間前はまだ紅葉も見頃ではなかったが、ちょうど見頃の時期に通院にあたったようだった。 ●診察の前に看護婦さんにギプスを縦切りにしてもらう。足は相当垢がたまり汚れていたので、持参した濡れタオルに 再度ハビナースを含ませてゴシゴシ拭く。あまり強くこすりすぎると、皮膚の抵抗力が落ちてしまうそうなのだが、 とにかく垢すりに励む。看護婦さんに足首から先を手伝ってもらい、熱いお湯でタオルを濡らして固く絞ってもらった蒸しタオルで 足を蒸らし、再度ハビナースを含ませたタオルで足をこすると、面白いように垢がよれるのだった。 ●診察によるとアキレス腱の具合は先週と比べても太くなったそうだ。自分で足首をどのくらい動かす事ができるかやってみると、 先週と比べて明らかによく足首が動く。動く角度が大きくなった。足首の角度が90度近くになるようにしギプスが巻かれた。 Sの仕事の兼ね合いで、2週間後の土曜日に通院することになる。 その時の状況によってギプスを外すか、半ギプスにするか、さらにはまた新しくギプスを巻き直すかになるようだ。 火傷の手当てをしてもらう ●ギプスを巻き直した後、次は火傷の診察をしてもらうことになった。 水疱に注射針で2〜3ケ所ずつ穴をあけ、中にたまった「水」を出し、そこに青く透き通った軟膏をいっぱいつけたガーゼを当てて テープでとめる。人指し指と中指以外の3本の指と、親指の付け根にもガーゼを当て、その人指し指と中指を除いて 包帯で手首から指先までグルグル巻きになった。 包帯とギプスという大仰な格好になって、車椅子を押してもらって廊下に出た。 (これで頭にも包帯をぐるぐる巻きだったら未来世紀ブラジルだ)などと思ったりもした。 アズノール軟膏という非ステロイドの薬を出してもらい、火傷したところに塗ることになった。 ●診察が終わってロビーに出てきたら、外に救急車が停まっていた。 どうやらソフトボールでアキレス腱を切った人が運び込まれたらしい。きっと午後には手術だろうな…と思ったら、 その人に「再断裂しやすいから注意した方がいいですよ」「手術前にできれば頭を洗ってもらった方がいいですよ」と 教えてあげたくなったのだった。同じ怪我をした『同士』のような気がして…。 ●そして左足ギプス+右手包帯グルグル巻き+車椅子を押してもらうという格好でお昼を食べにお店に入った。 でも、格好が物々しい割に元気な私は、昨日の決意通り揚げ物も頼んでコッテリな食事を楽しんだのだった。 |
| 1手術 | 2入院1 | 3入院2 | 4退院 | 5抜糸 |
| 6鳥に好かれる | 7ギプスが外れる | 8足首周りに筋肉出現 | 9松葉杖で歩行訓練 | 10再断裂 |
| 11再断裂・ギプスで固定 | 12ギプス巻き直し | 13再断裂3週間経過 | 14再断裂4週間経過 | 15再断裂5週間経過 |
| 16再断裂後のギプスが外れる | 17リハビリ再開 | 18松葉杖1本で歩行訓練 | 19自主トレの日々 | 20歩行訓練 |
| 21松葉杖を返却する |