富士山麓にヨウム啼く番外編 アキレス腱断裂記20 再断裂後14〜15週間経過 歩行訓練(術後135〜148日) 6 Feb.2002


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2002年1月20日(日)135日目  再断裂92日目 


階段を松葉杖なしで下りてみた_左足からか、右足からか?

●午後『夜になるまえに』という映画を見にでかける。前日は映画の帰りに自宅に行くのに階段を歩いて
のぼってみたので、ちょっと強気になってきた(笑)

●もう階段を下りるのも膝をつかないでよさそうな気がしたので、ジャージではなくスカートをはいて出かけた。
どちらの足から階段を下るようにしていいか分らなかったが、歩いて階段を下りてみた。
何となく怪我した方の左足から下りるのは恐かったので、右足から下りてみることにした。
そうすると、身体が左に向いてしまうのだった。
真直ぐ階段を下りられず、どうしても身体が左側を向いて階段を下りていくことになる。
でも、真直ぐでなくともゆっくり無事に階段を下りることができた。
場所は前日同様静岡市内なのだが、映画館から離れた駐車場を使うため、車椅子で駐車場と映画館は行き来した方が安全だった。
日曜日は人出が多く、人にぶつかって転倒したら元も子もない。
それで本当は(非常にゆっくり)歩けるのだが、車椅子を押してもらった。

●映画が終わってからは、街なかに出てみた。デパートで北海道物産展があるのが分かったので、そこに向かう。
物産展は催事場で行われているのだが、とにかく人がいっぱいで、私は催事場の外で待機することになった。
気がついたら、ベビーカーを手に、買い物している家族を待っている人たちが何人かいたのだった。
人で混み合うところは車椅子もベビーカーも無理なのは仕方ない。
Sが買い物してきてくれた北海道の美味しいものを手に、真直ぐ家に帰ったのだった。

●筋肉痛もかかとの痛みも治らない。左足、特に足首から下がむくんでしまった。


2002年1月21〜2月2日(月〜土)136〜148日目  再断裂93〜105日目 リハビリ12回目


自分でできることがどんどん増えていく

●筋肉痛がずっと続いた1週間。そしてかかとの痛みも治まらない。
歩きはじめにかかとの痛みが強いので、歩幅も狭くて足も上がらない。
両手がなぜか体の前に出てしまい(無意識に「パチンコ」の手付きを両手でやってしまう)、
左足が前に出ると左肩が前に出て、右足が前に出ると右肩が前にでる。
左足は意識していないと極端に内股になってしまう。肩を揺すぶって内股で小股に歩く姿は何かに似ている…
と自分の歩く姿を冷静に考えてみた。
それはテレビの動物番組に出てくるオラウータンやチンパンジーが2足歩行している姿にそっくりなのだった。
少し歩くと足が疲れてくるからか、足が上にあがらなくなるようだ。
それでカーペットの縁に足が引っ掛かってしまい、何度も転びそうになる。
意識してカーペットの縁や敷居などは足を高く上げてまたぐように歩くようにする
できることがどんどん増えていくので、メモを取るのが追い付かなくなってしまう。


縦に長くて重たいケージの持ち運びができるようになった

●1月21日(火)、ヨウムにせがまれて水浴びをさせて、ついでにケージも洗ってあげた。
ヨウムは大型インコなので、ケージも鳥にあわせて大きく頑丈だ。
膝立ちの状態では腕をとても高く上げてケージを釣り下げないとケージの底が床についてしまい、
自力でケージを持ち運びできなかったのだった。立って歩けるようになったので、4ヶ月半ぶりに自分でケージを持って歩いた。
ケージを洗ったりするのに中腰にならないといけないのだが、まだ左足首の柔軟さに欠けているので、床に座って作業をした。
また、「左足一歩前進→右足一歩前進→両足が揃う」の繰り返しで歩いているが、「左足一歩前進+右足一歩前進=2歩前進」
歩きの練習を少ししてみる。最初の4〜5歩はその歩き方ができるが、それ以上続かない。
左足がもつれてしまったり、足が上がらないことなどから、もう少し時間が必要なようだ。


椅子に腰掛けずに台所仕事する

●鳥のケージの持ち運びができるようになったので、少し自信がついた。足首もグラグラしないので、
この日、火曜日から台所のシンク前に置いておいた椅子を取り去り、なるべく途中で椅子に腰掛けないようにして
台所仕事をしてみる。火曜日は膝がガクガクしてしまい、翌水曜日の朝起きたら、ひどい筋肉痛になっていた。
でも、台所仕事はシンク下の鍋を取る時にしゃがんだり、いろいろな材料を冷蔵庫から出し入れしたりして全身を使い
小刻みに動くので、とてもいい運動になるのだった。歩き始めの時と、歩き過ぎの時は決まって左足かかとが痛くなって
くるので、痛くなってくると居間まで戻りリハビリシューズを脱いで少し休憩することにした。


中腰ができるようになる/もう這わなくてもいいようになる

●1月24日(木)頃からできるようになったことが4つ。
1つ目はしゃがんで中腰になることができるようになったこと。まだ左足首が伸び切らない感じがするが、痛みはない。
そして2つ目は風呂場へ歩いて出入りできるようになったこと。脱衣所の床と風呂場のドアの段差が25センチ近くあるので、
よろけたりつまずいたりするのが怖くてずっと這って風呂場へ出入りしていたのだった。
トイレの入り口のたった5センチほどの段差で転んでアキレス腱を再断裂した経験が「段差は怖い」という気持ちを
植え付けたようだ。
3つ目は風呂場と同じように、部屋との段差が大きいベランダにも出てみたことだった。
だが、まだ「両手を上に伸ばしながら伸び上がる」という動作をするとよろけてしまうので、
洗濯物は外に干すことは恐いのでやめておいた。
そして4つ目は、風呂場で風呂椅子に座ること。体の向きを変えたりする時に滑ったりするので、
これまで恐くて椅子に座っていなかったのだった。
それから細かいことでは、本棚から本を出したり戻したりが楽になったことだ。


かかとの痛み防止に靴の中敷を買う

●1月26日(土)に12回目のリハビリに行く。軽くマッサージしてもらって、この日は10分ほどで終了した。
かかとに痛みがあることと、階段のぼりおりについて相談してみた。

●まず、アキレス腱再建手術を受けた人で、かかとの痛みを訴える人が少なからずいるそうだ
アキレス腱の終端はかかとに達しているのだが、アキレス腱が炎症を起こしてしまうことがあるらしく、
その場合はかかとに痛みが出やすいのだそうだ。
マッサージなどで痛みを取ることは難しいので、なるべくかかとへの負担を減らすようにリハビリシューズに
中敷を入れてみるように勧められた。スパイクを履く野球部の生徒などがスパイクで足裏を傷めないように
厚みのあるシリコン様の中敷を入れるのだそうだ。スポーツ用品店かドラッグストアのフットケアのコーナーで
探すとすぐに見つかると教えてもらった。さっそくドラッグストアで中敷を買ってリハビリシューズに入れてみた。

●そして、階段のぼりおりの際、どちらの足から先に出すのかについてはこんな風に教えてもらった。

  ++階段をのぼる時は、怪我をしていない足(私の場合は右足)で1段のぼり、それから怪我した方の足(私は左足)を
   先にのぼった方の足と同じ段にのせる。


  ++階段をおりる時は、基本的には怪我をした方の足(私の場合は左足)で1段おりて、それから怪我していない方の
   足(私は右足)を先に進めた方の足と同じ段にのせる。
   
こうすると体の向きが真直ぐ正面を向いて階段をおりることができる
   しかし、怪我をした方の足がまだ不安だったら、のぼる時と同様に怪我をしていない方の足からおり始めてもよい。


リハビリテーションセンターの奥に鎮座しているリハビリ用の階段を使った訓練を受けてみたかったのだが、
もうひとりで階段ののぼりおりができているから、リハビリ不要ですよと言われて、ちょっと(いや、かなり)残念。

●夜映画にでかける。人出が多いので、ゆっくりカクカク歩いて出かけるのも危険に思えて、車椅子で出かけた。
本当はゆっくりなら歩けるのに車椅子に乗って出かけるというのも、ちょっと不思議な気持ちがしたが、
物凄い人込みだったので、車椅子で正解だった。


買い物は備え付けのショッピングカートを押しながら

●買い物などに出かけた際、これまでは売り場の中を松葉杖で歩いたりすることがなかった。
人で混み合っていて、とても危険だったことと、両手が松葉杖で塞がってしまうので、「買い物」のためのお出かけ
というよりも「松葉杖の訓練」をしに行くという感じになってしまうからだった。
それで車椅子で買い物していたのだが、やっとショッピングセンター備え付けの『ショッピングカート』を押しながら
歩いて買い物できるようになった
。カートを押して歩くと、他の人もリハビリ中なのに気付かないようだ(リハビリ
シューズを履いていると、すぐにリハビリ中だとわかるようだ)。
でも、調子にのって長時間歩き過ぎると、いくらカートに身を預けても膝が笑ってきてしまい、足がもつれてくる。
かかと用の中敷は優秀だけれど、それでもかかとが痛くなり、腰も痛くなってくる。
ショッピングセンターの広さにもよるのだが、たいていは椅子やベンチが置いてあるので、
時々座って休みながら買い物する必要がある


立ったままでリハビリシューズを履いたり脱いだりできるようになる

●2月に入ってから、立ったままリハビリシューズを履いたり脱いだりできるようになった
1月までは、左足の靴を履く時に左足を浮かせると、なぜか左足が極端に内側を向いてしまい、
靴を足に引っ掛けることもできなかったのだった。
これができるようになって、座りっぱなしの生活から徐々に立って歩く生活に戻って行く実感があった。


映画館も歩いてでかける

●2月1日(金)の夜に家から一番近くのシネコンに映画を見にでかける。いつもは車椅子を押してもらっていたが、
この日から、シネコンの駐車場から歩いて映画を見にでかけてみる。
何度も通った道なので、建物の中で映画館入り口への一番近道のルートを通って行った。
松葉杖1本だけ一応ついて行った。やはり少し歩き過ぎのようで、映画館に着いた頃には左かかとの痛みと
膝から下の脱力が始まっていた。
映画の後家に帰って靴と靴下を脱いでみたら、左の膝下、特に足首から下はパンパンにむくんでいた。