富士山麓にヨウム啼く番外編 アキレス腱断裂記21 再断裂後16〜17週間経過 歩行訓練(術後149〜162日) 19 Feb.2002


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2002年2月3〜2月9日(日〜土)149〜155日目  再断裂106〜112日目 


台所の整理をしてみる_かかとの痛みと膝から下の脱力感
2月4日(月)

●火曜日が缶の収集日なので、それに合わせて台所のストッカーや冷蔵庫などの整理をする。
朝8時半から缶や瓶物の始末を始めたら、整理と掃除が止まらなくなり、気がついたら11時半まで台所の片付けをしていた。
台所はすっきり片付いて満足だったのだが、そのせいで左足のかかとが痛くて、靴と靴下を脱いでみたら足首から下が腫れ、
膝もガクガクで、ちょっと足元を見ないで歩くと、膝がガクッとなってしまいそうになる。
しばらく休憩してどれくらいでかかとの痛みがなくなるか様子を見てみようと思い、靴下も脱いで足をアンカで温めなが
らテレビを見る。かかとの痛みがなくなるまで2時間近くかかった。


立ったままジャージや靴下を履けるようになる/「左足一歩前進+右足一歩前進=2歩前進」練習中
2月5日(火)

●ジャージや靴下は、歩き始める前の、両足で立つことができるようになった辺りから立ったままで脱ぐことができる
ようになっていた。しかし左足が内側を向いてしまうので、履く時は必ず座ってからだった。
この日、立って靴を脱ぐことができるのだから…と、試しにジャージも靴下も立ったままで履いてみた。
どちらも問題無く履くことができるようになっていた。

●そして、毎日少しずつ練習している「左足一歩前進+右足一歩前進=2歩前進」の歩き方がだいぶできるようになった。
でも、左足に着地している時、左脚の膝が曲らず、なぜかいい方の右足を引きずってしまうので、
歩き方は「ピョコー…タン、ピョコー…タン」になってしまう。
それで体も真直ぐに伸びずにお尻を突き出した格好にすぐになってしまうようで、疲れてくると腰が痛くなったり、
足が上にあがらなくて足がもつれてしまう。


裸足で歩く練習に励む
2月6日(水)

●リハビリシューズを家の中で履いていると、足が痒くてたまらない。
ホットカーペットが敷いてある部屋で、靴下を履いて中敷きを入れた靴を履いているのだから、
困ったことになる前にしばらく靴は脱いで様子を見てみることにした。
リハビリシューズを脱いで裸足で歩く練習を始める。車椅子リース会社の人が来てくれる。
もう車椅子に乗らなくてもよさそうだったけれど、必要なこともあるかも知れないと思い、
一応レンタル延長してもらい料金を払う。


松葉杖を返却する
2月9日(土)リハビリ13回目

●予定ではこの週はリハビリに連れて行ってもらえないことになっていたのだが、Sの仕事の合間に急遽連れて行って
もらえることになる。
この日は最初の断裂から丸5ヶ月経過した日だ。
それで松葉杖をリハビリテーションセンターに返却してもいいかも知れないと考えて、松葉杖を持参して出かける。

●映画館やショッピングセンターはいつ行っても人がいっぱいで、人を避けて歩くので、しょっちゅう小刻みに立ち止まる
必要がある。それは歩き続けるのと同じくらいかそれ以上疲れるもので、あまりにも人がいっぱいいる場所はつい車椅子に
乗って自走したくなる。でも、病院の受け付けからリハビリテーションセンターまでは長い真直ぐな廊下があり、
患者さんは長椅子に座っているので、ちゃんと通路は空いているのだ。
車椅子の時もここだけは気持ちよく自走できたが、この日もこの長い廊下を気持ちよく歩くことができた。
まだリハビリの受付が開く前に到着したので、リハビリテーションセンター入り口の廊下で歩く練習をしばらくした。

●Sが言うには、私が歩いている時は変に前屈みになって、左膝が曲がらず足の裏を床に擦るようにして歩いているらしい。
私にはその自覚はないのだけれど、歩き続けると腰(腸腰筋・腹斜筋)が痛くてたまらなくなる。

もっと腿を上げて歩いてみたらどうか?と言われて、その場で腿を上げて足踏みしてみる。
姿勢を真直ぐにして腕を振って足踏みしてみると、足のリズムは「ピョコー…タン、ピョコー…タン」でなく、
ちゃんとバシッバシッと左右の足が同じリズムで足踏みできる。

●でも、私は左足が内側を向いてしまっているので、気が付くと足踏みにつれて体が右の方を向いてしまうのだった。
では、左足を外側(左側)に向けるように意識して足踏みすると、今度は意識しすぎか体が左回りに動いてしまう。
はたから見たら、まるでドリフのコントのようなことを真剣にやっていたのだった。

●ものは試し。腿を高くあげて腕を振って廊下を歩いてみると、やっぱりバシッバシッとうまく歩けるのだった。
でも、まるで運動会の入場の行進のようなので、ちょっと普通に見えない歩き方なのだった。
ただし「腿をあげる」と歩く時の姿勢がよくなるような気がしたので、腰痛防止のために腿をあげるのを心掛けようと思った。
それでいよいよ松葉杖をこの日に返却しようという意思が固まった。

●いつもの担当の先生がいないので、若い先生が代って診てくれることになった。
今どんな感じですかと聞かれたので、歩いているうちにかかとが痛くなってくること・歩きはじめが特にかかとが痛いこと・
歩いているうちに腰が痛くなってくること・まだ左脚全体に力が入らないこと
等を相談してみた。
とりあえず歩いてみせて下さいと言われて、3往復ほど歩いてみる。
歩いているところを正面から見ると、左足首が内側に向いていて、左足首から膝までが歩く時に変にねじれるらしい。

脚に力が入らなくて時々気を抜くと膝がカクッとなるのは、腿の正面の筋肉(大腿筋)を鍛えることで解消していく
だろうとのことで、椅子にこしかけて左足に重りをつけて足首を上下させる運動をするように言われる。

そして足首が右に曲ってしまったのは、ギプスをしていた期間とギプスがとれてからもリハビリを受けなかった期間が
長かったので、左足首その他の筋肉が固まってしまったからかも知れないとのことだった。
これは脚の筋肉をほぐしつつ、足首を真直ぐ向けるようマッサージしていけば大丈夫とのことだった。
また、それに合わせて足首を柔軟にするために爪先の方がかかとよりも上を向いている特別の台に乗って、
足首のストレッチをする
のを勧められた。
足首に重りをつけてのトレーニングと爪先あがりの台のトレーニングは、毎回これからリハビリのメニューに加えるそうだ。

●それから念入りにマッサージをしてもらうことになった。
かかとの痛みは私だけでなく、アキレス腱再建手術を受けた人には少なからず見られる症状だそうだ。
かかとやアキレス腱の周りを凝りをほぐすように強めに揉み、親指の付け根付近の肉が盛り上がった箇所も
ぐいぐいと揉みほぐす。私が痛いかかとの部分の延長線上にある部分なので、ここの凝りもほぐさないといけないそうだ。
マッサージはそこまででは終わらない。痛いところがどこなのか押して探っていき、その痛いところを丁寧に時間をかけて
揉みほぐしていくのだった。
丁寧に説明してくれながら揉みほぐしてくれるので、マッサージが痛いのには理由があるのだと頭では解ったのだが、
体がどんどん逃げていくのだった。マッサージしてもらうと、体がどんどんベッドの反対側の端まで逃げてしまうのだった(笑)
そして横向きに寝て左右交互に腸腰筋をほぐし、最後に大臀筋をほぐしてもらってこの日のリハビリは終了した。
帰る前に松葉杖を返却すると、先生たちに「おめでとうございます」と言ってもらった。

●もう松葉杖もついていないし、手すりも要らないので、病院のトイレは車椅子専用の方ではなく、
普通の女子トイレに入ってみた。洋式トイレなので、家と同じで何も困ることはなかった。

●そして家に帰ってから、トイレのことで懸案だったことにチャレンジしてみる。
それはトイレのスリッパを履くことだった。
左足が極端に内側を向いていたので、スリッパを左足に引っ掛けることさえできなかったのだった。
手でスリッパを履かせてもスリッパが簡単に脱げて下に落ちてしまったり、足が上がらないので転びそうになったりするので、
諦めて素足のままか、リハビリシューズを履いて家のトイレに入っていたのだった。
でも、この日はマッサージでだいぶ左足が真直ぐ向いてきたし、腿もあげることができるようになったので、
リハビリを受けている最中から(スリッパが履けそうだ)という気がしていたのだった。
右足から履いて、左足も…ちゃんと履けて、そのまま歩けるようになっていた。
これまでずっとできなかった事がまたできるようになるのは、何と嬉しくて有り難いことかと、こんなことでも感動した。


2002年2月10〜2月16日(日〜土)156〜162日目  再断裂113〜119日目 普通に階段が登れるようになる


筋肉痛になる
2月10日(日)

●朝起きると脇腹から腰骨の間がとても痛い。腹斜筋と腸腰筋(脇腹の前側の奥深いところ)の筋肉痛。

●前日、2月9日(土)も病院から帰った後で映画館に出かけた。そして連休2日目のこの日も清水まで映画を見に行く。
少し早めに家を出て、シネマコンプレックスの入っている建物のショッピングセンターを回ってみる。
人が多いので避けて歩くのが大変。歩く途中で何度も立ち止まると、やはりすぐに左足のかかとが痛くなってくる。
買い物は諦めて劇場の方に早めだがでかけることにした。

●車椅子を使っていた間は各階の移動にはエレベーターを使っていたのだけれど、その間にいろいろ思うことがあり、
車椅子が卒業できたら絶対にエレベーターは使わないことにしようと考えていた。
本当にエレベーターが必要なベビーカーや車椅子使用の人、身体の不自由な人、足腰の弱い人などにエレベーターを
使ってもらいたいと強く考えるようになっていたので、私も松葉杖1本になった時からエスカレーターに
乗るようにしていたのだった。9日はいよいよ松葉杖などの助けも借りずにエスカレーターの乗り降りをしてみた。
エスカレーターを下りる時に左足がつまづかないように注意してみた。エスカレーターはもう怖くなかった。


普通に階段をのぼれるようになる
2月11日(月)

●この日も朝起きるとすぐにひどい筋肉痛になっていた。腹斜筋と腸腰筋が痛くてたまらない。

●3日続けて映画を見に行く。朝1番目の上映なので、まだ建物自体の営業が始まる前に、最上階の
シネマコンプレックスまで行くことになる。建物の入り口が開いていないからか、他のお客さんたちが
幅の広い外階段をのぼっていた。手すりもあったので、私も階段をのぼってみることにした。

●前日まで「1段目に右足をのせる→同じ段に左足をのせて両足が揃う」という感じでのぼっていたのだが、
ものは試しなので、手すりにつかまりながら「1段目は右足→2段目は左足→3段目は右足→4段目は左足」と、
普通にのぼってみた。
そうしたら何も違和感なく痛みもなくのぼることができた。
階段を下りるのも普通にできるかと思ってやってみたが、こちらは右足が1歩下がる時に左足のアキレス腱が
伸び切らないので、まだ「左足で1段おりて、それから右足もその段まで下りる」というのからは脱することができなかった。
なぜのぼりは大丈夫なのだろうか?
これは腿を上げて歩くと歩きやすいというのと同じことで、階段をのぼる時に腿が高く上がるから
階段のぼりのは上手にできるのだろうか。

●映画の後、外で行われていたフリーマーケットに行ったり、場所を変えて本屋、CDショップなどにも行く。
本屋は床が固いので、10分くらいで足のかかとが痛くなり、本を選ぶ気持ちもなくなってしまった。
シネマコンプレックスのようおに、床に1枚絨毯が敷いてあるだけで足への衝撃がずいぶん緩められるのだと実感する。
でも、その本屋の和式トイレが使えた。怪我以来5ヶ月目で、やっとどんなトイレでも使えるようになった。


大腿四頭筋と腸腰筋を鍛える
2月12日(火)

●筋肉痛も3日目。腹斜筋と腸腰筋が痛くて痛くて、ついつい「いたたたた…」と言ってしまう(笑)
仰向けに寝て、両腕を頭の後ろに組んで胸から起き上がるようにしてお臍を見るような姿勢を10秒くらい保つ…
というのを少しやってみた。効いているのかどうか分らない。でも少し気休めになるかも知れない。

●土曜日に教えてもらった大腿四頭筋を鍛えるトレーニングを始める。
左足に重りをつけて、両膝を閉じて椅子に座り、ゆっくり左足の膝から下を前方上にあげ、少し静止したら
またゆっくり足を下ろして行くというトレーニングだ。
以前、退院する前に腿を鍛えておく方がいいとお医者さんに教わった運動と同じ(アキレス腱断裂記その4 2001年9月17日)
それにもっと負荷をかけるために足首に重りをつけるのだ。

●左足首につける重りは市販の物でもいいし、高さのある椅子でするなら、ビニールの手提げなどにタオルなどを入れて
足首に巻き付けて重りにしてもいいそうだ。我が家の椅子は割と低めなので、手提げではなく電子レンジでチンして使う
肩用のホットパックを足に巻くことにした。重さは580グラム。マジックテープがついていて、足首にタオルを厚めに
巻いてその上からホットパックを巻き付けるとぴったりと足首にとまる。
椅子を居間に持ち込んで、テレビを見ながら足上げの運動をする。右足も同じようにやってみた。
左右とも10回を10セットくらいずつやってみることにした。

●それで運動して疲れたせいか、夕食のしたくをしていて、足がもつれて転んでしまった(泣)
疲れてくると左足の爪先が上にあがらなくなるので、床とカーペットの境などという、1センチあるか無いかくらいの
段差に爪先を引っ掛けてしまうのだ
。足首を冷やしたりバンテリンを塗ってみた。
幸い軽い捻挫だけで済んだ。転ぶのが怖いので這ったりお尻歩きに少し逆戻りした。でも、何が幸いするかわからない。
お尻歩きすると、筋肉痛がすごい脇腹の前の部分(腸腰筋)がすごく痛いのがわかった。
痛いというのはこの筋肉を使うからだと思うので、お尻歩きをしばらくやってみることにする。



転んでばかり…
2月14日(木)

●筋肉痛が治まる。お尻歩きの他に、大腿四頭筋肉を鍛えるトレーニングをする。
筋トレも慣れてきて、家事の合間にちょこちょこやっている。腿の前面はなかなか筋肉痛にならない。
もしかしたら、何日も経って、忘れた頃に筋肉痛が始まるのだろうか?…私ならあり得る(笑)

●と言うのも、この日の朝、トイレ掃除をしていて、膝を曲げずに腰を屈めてトイレをブラシで掃除して、
また上体を起こそうとしたら、後ろにバッタリ転がってしまったからだった。
なんてドンクサイ…(泣)
足首がまだ固いので、膝を曲げてしゃがむことが難しいので、ついつい横着して膝を曲げなかったからだった。
トイレブラシを右手に持ったまま、お尻から床に倒れてしまった時は、何が何だかわからなかった。
痛いしトイレブラシは持ったままだし、とにかくとてもブルーに1日をスタートさせてしまったのだった。


地階にある鮨屋さんにも行けた
2月16日(土)

●この週は派手に2日続けて転んだりしたので、これからは少し慎重に家の中で生活しようと反省する。
金曜日は足元をいつもよく見て歩くようにした。
午前中お尻歩き2〜3分と両足の大腿四頭筋のトレーニング3セットずつをする。

●土曜日はSが仕事から帰ってきて遅めの昼食をとる。昼食のしたく中にも、腿を上げて足踏みしたりしてみた。
足踏みしてから歩きはじめると、やっぱり歩くのがスムーズになるのだった。その後沼津に出かけ、
本屋でずっと読みたかった本を発見して購入し映画も見てきた。
怪我して以来、ずっと我慢してきた地階にある鮨屋に階段で下りて行き、鮨を食べたのだった。
この階段を下りないと入れない店も大丈夫になったので、次は「(勝手に・笑)敵対していた」2階建てのファミレスにも
行ってみよう。そして、階段をおりるのはまだ足の方もうまくないが、手も手すりに掴まらないとまだ怖い。
しかし、のぼりの方はもう手すりを掴まなくてものぼって行けるようになった。



21 松葉杖を返却する
1手術 2入院1 3入院2 4退院 5抜糸
6鳥に好かれる 7ギプスが外れる    8足首周りに筋肉出現   9松葉杖で歩行訓練   10再断裂       
11再断裂・ギプスで固定   12ギプス巻き直し 13再断裂3週間経過 14再断裂4週間経過 15再断裂5週間経過
16再断裂後のギプスが外れる 17リハビリ再開 18松葉杖1本で歩行訓練 19自主トレの日々 20歩行訓練
21松葉杖を返却する