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| 2001年9月23日(日)15日目 |
清水のシネコンに行く ●沼津で借りた車椅子をSの車に積んでもらい、ジャージではなくスカートをはいて外出。スカートをはいていると、 アパートの階段の昇り降りの時に裾を引きずってしまうのが悩みの種だが、ジャージでばかりいるのも味気ないので、スカートをはいて出かけた。 ●『ブリジット・ジョーンズの日記』『ウォーターボーイズ』を見にMOVIX清水に行く。 このシネコンには時々車椅子で映画を見に来ている人たちがいることを知っていたので、私もきっと大丈夫だろうと思い 出かけてみた。働いている人たちが車椅子の人にとても親切なのだった。 映画と映画の途中、時間があったので、屋外で催されていたフリーマーケットでマーズアタックのフィギュアを買う。 車椅子に乗ってみて、初めて解ったこと ●このシネコンはエスパルス・ドリームプラザという建物の中に入っていて、建物はエレベーターやスロープなど設置されている。 休日に行くと人出が多く、正面から走ってくる子供や横広がりになって前も見ずにお喋りに夢中になりながら歩く人なども たくさんいる。ギプスをしている足に誰か思いきりぶつかるのではないかと、車椅子に乗っている身としては心配になる。 自分が怪我をして車椅子に乗ってみて初めて解ったのだが、車椅子にとって、走ってくる子供と前も見ないで突進してくる人は とても怖いものだ。相手が注意してくれないと、事故が起こることもあるだろう。 ●車椅子に乗っている人を見かけたら、子供を走らせたり脇見をさせないように同行の保護者には注意をしてもらいたい。 また、車椅子が視界に入ったら「まったく気にしないのが親切」ではなく、車椅子の前面をふさぐように歩いたりしないように 少し気を遣ってもらいたい。目さえあえば、前から歩いている人が道を塞いだり車椅子にぶつかったりしないように気をつけて くれたり、立ち止まって車椅子を先に通過させてくれたりする。 普通に歩いている人たちが積極的に車椅子の存在を気にするようになれば、車椅子での外出もかなり安全になるだろう。 また、車椅子に乗る側も「すみませんが通してください」と周りの人たちに声を掛けることも大切で、それも大いに事故防止に 繋がるだろう。 自分も車椅子の生活を終えたら、今度は車椅子の人たちに対してもっと気を遣わなくてはいけないと思うようになった。 ●そして、エレベーターは意外にも無法地帯であった。 ベビーカーや車椅子の人が乗ろうとしているところに、エレベーターに無理に乗り込むようなことは御法度だ。 たった1フロア上に上がるだけなのにエスカレーターは嫌なのか、エレベーターに横に広がって乗ろうとしているおばさまたちが 多すぎる。ベビーカーや車椅子を「わざと見ない」ようにしているおばさまたちが多くて、腹立たしくも面白かった(笑) エレベーターに関しては若い人達の方が断然マナーがいいなと思えた。 |
| 2001年9月24日(月)16日目 |
再度シネコン。そして夕食材料配達始まる ●YAMAKASIとBLOWを見に、再度MOVIX清水へ出かける。帰りは沼津まで出て車椅子を返却する。 夕食の材料の配達が始まる。自分で料理してみる。味付けなどは自分でいつも通りにしてみた。 |
| 2001年9月25日(火)17日目 |
調理台 ●夕食の材料の配達が始まり、忙しいのに買い物に行かなくてはならなかったSの負担が少し減り、私もほっとする。 料理なら私にも座ってできるので、夕食のしたくは私がやることになった。 ただし、まだ自分で食器を運んだりすることができないので、料理を作ったら鍋やボウルに入れたままにしてSの帰宅を待つ。 Sに皿に盛り付けてもらって、テーブルまで運んでもらう。 ●膝にサポーターをつけて床をカサカサ這い回って冷蔵庫から食材を出したり、立てひざになって調理台に物を置いたり、 片足立ちで鍋をとって火の前に立ったりするので、かなり運動量がありそうだった。 食事のしたくは、這ったり座ったり片足立ちしたりケンケンしたりの連続で疲れる。 でも、このくらいは頑張ろうと気合いをいれる。 ●だが、椅子がシンクや調理台・ガス台に対して低いので、とても使いにくい。手元が見えずらく、包丁にも力が入らない。 タウンページをコロに乗せて台所に持ち込み、椅子に置いてみるが、それでも丈が足りない。 この日は食材に根菜類が沢山入っていた。低い椅子に座って高い調理台で根菜を切るのはとても大変なので、 片足立ちして切ってみる。暑くてと言うよりも、腰や背中の奥の方の筋肉が痛くて、全身疲労で汗が流れる。 途中で休んで、気分転換にネットする。友だちに床に座って床の上にまな板を置いて切ってみたらどうかと教えてもらう。 私は椅子の上にまな板を置いて、床に座って切ってみた。床にはお皿を置いて、切ったものを入れてみた。 硬い根菜類を切るのがかなりラクになった。 この日から、片足立ちで包丁を握っていて疲れたら、時々床に座って椅子の上のまな板で切る作業をしてみるようになった。 |
| 2001年9月26日(水)18日目 |
●膝にハイハイダコができていた!! タコは膝のすぐ下にできている。500円玉大。皮膚が茶色くなり、固くなった。 サポーターをしていても、体重が思いきりココにかかってしまうのだった。 よくなったら美白化粧品で色素をとってあげなくては。 |
| 2001年9月27日(木)19日目 |
ハイハイしながら物を運ぶ ●ハイハイしながら物を運ぶのにコロを愛用してきたが、もっと手軽に道具なしで物を運ぶ方法を編み出す。 ●四つん這いになり、目の前の床に直接運びたいものを置き、利き手でそれを掴んで(または手を添えて)前方に1度押しやり、 そして自分自身も前方に進む。そしてまた利き手で運びたい物を掴んで前方に1度押しやり、さらに自分自身も前方に進むのだ。 ●説明が分かりにくいと思うが、カーリングの選手のように、運びたいものを自分の前方に目一杯押し進めるように、 利き腕をまっすぐできるだけ遠くまで伸ばすと速く運べる。そして、物を1つだけでなく2つ以上一度に運ぶこともできる。 物を1こずつ利き手で遠くまで押しやって、物の移動を済ませてから自分自身も前方に進むのだ。 慣れてくると、右手と左手を交互に使って、運んでいきたい物を前方に押し滑らせて前方に進むこともできる。 ●コロで運ぼうとすると、お茶の入ったカップなどは中身のお茶がこぼれてしまう。 でも、床にカップを直接置いて手で前に進める方法だと、中身もこぼれなくていいのだった。 得意になってSにその現場を見せたのだった。 |
| 2001年9月28日(金)20日目 |
●車椅子を業者の方が届けてくれる。ビニールの大きな袋に入った車椅子はきれいにクリーニングしてあり、新品のようだった。 タイヤも空気がいっぱい入っていて乗りやすそうだった。この週に入ってから、なんだかケンケンが凄く上手になっていた。 退院した週はケンケンを少ししたり片足でずっと立っていると、背中と腰の間の筋肉がとても痛くてすぐ我慢できなくなり ハイハイしていたが、かなりケンケンが続けられるようになった。 身体の背中側に筋肉がついた気がする。肩凝りも頭痛も背中の痛みもなくなってしまった。風邪もひかずに元気。 |
| 2001年9月29日(土)21日目 |
●消毒のため通院。アパートの3階から手すりを両手で握りケンケンで途中で休まずに1階まで降りてこられた。 先生はギプスの窓を開けてガーゼを取り、アキレス腱を揉んでいる。アキレス腱を揉まれても痛くなかった。 経過がとても良好なので、来週ギプスを外したら半ギプスは不要だろうとのこと。即リハビリに入れるらしい。 リハビリでは自宅用トレーニングも教えてもらうようだ。 ●病院の帰り、富士国際花園に行く。ここは病院から10分ほどでの所にあるフクロウがたくさんいる施設で、私のお気に入りの カラフトフクロウが入り口正面にいるのだ。カラフトフクロウはいつも通り眠たそうだったが、私が動くと頭を動かして何か こちらをしきりに見ている。隣のガラスケージにいる別の種類のフクロウたちも私が動くとじっと注目している。 いつもよりも大きなフクロウたちが私の動きをよく見ているのが分かった。 車椅子が珍しいのかと思っていたら、奥の小さなフクロウたちのいる施設に入って謎が解けた。 メンフクロウがガラスケージ越しに私の足めがけて上の方から飛びかかってきたのだった。 ギプスを動かすとギプスを狙って飛びかかってくる。 他のお客さんたちも大受けでどんどん人が集まってきた。 私のギプスが大きな獲物に見えるのだろう。 フクロウのガラスケージを全部見てきたが、どのフクロウにも獲物に勘違いされてしまった。 うちのヨウムが私のギプスを見ると大声で笑うのだけれど、まさか「獲物」を見つけて嬉しがって笑うのではないだろうな… (注 ■ヨウムは外見は灰色で目の周りに羽毛がなく猛禽に似ているが、猛禽ではなく大型インコの一種) ●昼食はいつも家で適当に手の届くものを食べていたので、毎日シリアル+牛乳になっていた。 そこで、久しぶりに外食に行くことになった。行く先はファミリーレストラン。 テーブルの高さが車椅子に座っていても丁度いい高さで、快適なのだった。その後、生協に買い物に行く。 来週はギプスが外れることと、即リハビリになると言われたことを思い出し、1日ずっと嬉しい気持ちだった。 |