富士山麓にヨウム啼く 番外編 アキレス腱断裂記9 松葉杖で歩く練習(術後36〜41日) 20 Oct.2001


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2001年10月14日(日)36日目

転ぶ(涙)

●映画に行きたいが、前の週に2日続けて駐車場に入れなかったことを考えると、日曜日は無理なような気がして、
家でビデオを見ることにする。途中眠たくてゴロゴロして、目が覚めるとビデオ…という1日。

●ケンケンしていた時、うっかりして転んで左足をついてしまう。両手のひら、右の足首、左手首をいためる。
手術した方の左足は、足首から下が腫れ上がり痛みが強い。
くるぶしの周囲(特にかかと側)が腫れて、またくるぶしが目立たなくなってしまうのだった。
足首をいつもやっているように上下に動かそうとしても、あまり動かなくなってしまっていた。
冷やし続けて痛み止めを飲んで様子を見る。



2001年10月15日(月)37日目  リハビリ2回目_15キロ体重をかけてみる

夢分析したらどういう意味なのだろう?(笑)

●夢を見た。Sの勤務している学校に行き、Sの代わりに試験監督したりする夢。
夢の中で嫌なことが次々起こるが、歩けないのでどうにもならないという後味の悪い夢だった。
目覚まし時計が鳴り、Sに夢の内容を話した後でまたうとうとする。
6時半に目が覚めるまで、また学校の夢。昔私と同僚だった人たちの「弟」という人たちがSの同僚として2人も出てくる(笑)
もちろんどちらの「弟」も実在しないはずの人だと思う。なぜか卒業式の日の夢で、私は教室で椅子に座って待っている。
夢の中で、車から松葉杖を下ろしてもらわなかったので、ケンケンしか移動の手段がないことに気付いて焦っていた。
体育館に行こうとすると、いろいろな教室で卒業生が声を掛けてくる。
ケンケンで移動するのは大変だと思っていた時に目が覚めた。


リハビリ2回目

●リハビリを受けるため、1時半からの受付1番乗りになるように病院に行く。
まずは前日転んで左足が腫れ上がったことを相談してみる。
どこが腫れたかなどを詳しく話してからマッサージが始まった。寝台に足を伸ばして座る。
足首から下を入念にマッサージしてもらい、それから足首を前後に動かしてアキレス腱を伸び縮みさせる。
それからうつ伏せに寝て足首からふくらはぎの一番上まで入念にマッサージ。
マッサージはごく軽く、力をあまり入れていないのだが、絶えず足の筋肉のどこかが動かされているようなマッサージで、
とても気持ちいい。マッサージ後は足首もよく動く気がする。

●そして平行棒に移り、左足に15キロくらいの体重をかける練習をしてみる。体重計を平行棒の下に置き、両腕を平行棒にかける。
体を腕で支えながら、体重計に左足をついて15キロくらいの体重を何度もかけて練習。目盛りを見ずに足を乗せてみると、
こわごわ乗せているから10キロも体重がかけられない。何度も目盛りを見ないで練習して大体15キロくらいかけられるように
なった。

●次は平行棒を使って、腕で体を支えながら左足に15キロくらい体重をかけて両足で歩く練習をしてみる。
始点は平行棒の一番はし。そこから両手を同時に等距離前に移動させ、腕の力で体を支える。
先ず左足に15キロくらい体重をかけて真直ぐ1歩出す。
次に腕で体を支えながら右足を左足のすぐ隣の位置まで前に1歩出す。それを繰り返して前へ歩いていく。
注意するべきは、足はあくまでも真直ぐ前方に進めること。腕でしっかり体重の掛り具合をコントロールすること。
体を横に揺すらないようにすること。

●そしてとうとう松葉杖を使って両足を使って歩いてみる。
まず、平行棒の時と同じように両手に持った松葉杖を同時に1歩分前に出す。次に体重を15キロくらいかけるようにして
左足を松葉杖のすぐ隣の位置まで1歩前に出す。続けて右足を左足のすぐ隣の位置まで前に1歩出す。
注意する点は、1_松葉杖を前に出す時は左右同時に同じ距離だけ前に出すこと。
       2_1歩あるき終わると、松葉杖と両足は全部平行になっていること。


「介護靴」を購入する

●うまく歩けてこの日もまた嬉しくて嬉しくて、顔が笑ってしまうのだった。
そしてこれからはなるべく松葉杖を使って左足に15キロくらいの体重をかけながら歩くトレーニングを家でもやるように言われる。
その時、両足は同じコンディションでやる方が安定しているので、靴を履くなら靴底の厚みが左右同じ靴を履いて膝下の長さが
同じになるようにとのこと。左足は怪我をして以来ずっと靴を履いていなかった。スニーカーは勿論、足の甲にフィットする
ような靴は履く時に足に引っ掛かってしまうので、足首を痛めるのが怖くて履くことができないからだ。
リハビリに来ている人たちはマジックテープで前面が大きく開いたり閉じたりする靴を履いていたので、
私もその靴を探しに靴屋さんに行く。「介護靴」という名前の靴は、左右があるものと、スリッパのように左右の区別のない
ものの2種類あった。いずれも両足揃いで1足として売られているのではなく、片足分ずつ販売していた。
私は両脚の膝下が同じ長さになるように、左右両方を購入する。片方が1980円だった。
値段は1980円くらいから6000円(これは左右1足として)くらい。

●ただし、私が買った靴は着脱のしやすさや軽さに重きが置かれているらしく、クッション性はあまりない。
私はこの靴を履いてアパートの階段を昇ったら、爪先は階段の奥でぶつけて痛むし、足の裏がとてもケンケンで着地すると
痛いのだった。階段の昇り降りなどでケンケンしたりして片足に瞬間的に大きな力が入る場合は、クッション性の高いスニーカー
などを履く方が無難なようだ。



2001年10月16日(火)38日目  

●頭が朝から痛くて、眠ってみてもよくならない。天気病みなので、雨さえ降れば頭痛がよくなってしまうのだ。
この日は松葉杖の歩行練習もパスして休養をとる。



2001年10月17日(水)39日目

●歩行訓練再開。台所仕事以外は松葉杖を使って歩いてみる。足の裏を床につくと、かかとが痛い
試しに、かかとの下に台を置いて足の裏を床についてみると痛くない。
ヒールをギプスにつけてもらっている人を見かけたことがあったが、かかとが痛くないようにヒールをつけてもらって
いるのだろう。

●夜になって急にルーターがLANで繋がっている2台のMacにIPを割り振らなくなったらしい。
夕食後、少し休んでネットしようと思ったら、全くネットに繋がらない。
モデムやルーター、Macを何度も再起動させるが、ルーターのwwwの設定画面にもアクセスできない。
頭に血がのぼる。絶対に明日の朝、ルーターを外してMacと電話をモデムに直結してやろうと悔しい気持ちのまま寝る。



2001年10月18日(木)40日目

これも夢分析したらどういう意味なのだろう?(笑)

●もうとっくに外れてしまったギプスがまだ脚についている夢を見た。
それも、電源スイッチがついているギプスを装着しているのだった。松葉杖にもスイッチがある。
昨日のルーターとの格闘のせいでそんな夢を見ていたのだった。
夢の中で「電源が入らない。どうしてだぁ!」ととても悔しがっていた(笑)<電気仕掛けのギプスと松葉杖に翻弄されていた
のだった(^^;

●不吉な夢から起きてすぐネットに接続しようと思ったが、昨夜と同じで繋がらない。
Mac、ルーター、モデムの再起動をして、これでもうルーターを外そうと思った矢先、何も設定を変えたりしていないのに、
突然ネットに繋がった。しかし、設定画面にはまったくアクセスできない。謎は謎のままだ。
その後、プロバイダの方の問題で繋がらなかったことが判った。ごめんよ、ルーター。疑ったりして…。



2001年10月19日(金)41日目

さらに夢分析したらどういう意味なのだろう?(笑)))

●また夢を見る。知らない人がテレビの中で肉料理を何皿もテーブルに並べて片端から紹介しつつ食べている夢(^^;


筋肉が一層ついてくる

●松葉杖で左足に15キロくらい体重をかけて歩く練習を始めて5日目。かなりラクに歩けるようになった。
かかとの痛みもなくなった。最初は左足の膝を曲げずに床の上を滑るように歩いていたのだが、だんだん膝を曲げて
自然な感じで歩くことができるようになった。

1回目のリハビリでは座って足首を前後に動かす(アキレス腱を伸縮させる)運動をしてすぐに足首周りに筋肉がついた。
今回の2回目のリハビリでは左足をついて松葉杖で歩き始めてほんの数日で足首周りのさらに6〜7センチ上あたりに
筋肉がついた。
筋肉はこうして部分的についていくのだと分った。
こうして目に見えて進歩やよくなっていくことが解ると嬉しくて張り合いもあるものだなとしみじみと思った。



2001年10月20日(土)42日目  リハビリ3回目_25キロ体重をかけてみる

くるぶし出現

●Sが休みをとって早めに家に戻ってきてくれて、昼までのリハビリの受け付けに滑り込みセーフ。
この日、病院の玄関からリハビリ棟までの廊下を松葉杖で歩いて行くことにした。
なかなか進まず何分もかけてリハビリ棟に到着。後ろをついて歩くSは、あまりのノロノロ歩きに疲れてしまったらしい(^^;

●最初はマッサージしてもらい、十分に足首を柔らかくしてから平行棒での訓練になる。
体重計を足下に置いてもらい、左足に25キロ体重をかけてみる練習をする。
最初は秤の目盛りを見て、それから見ないようにして25キロの感覚を掴むようにする。
それから2回目のリハビリの時と同様に平行棒を使って左足に25キロ体重をかけて歩行訓練をする。
1回目と同じ要領で、足をまっすぐに前方に出すことや、両手で足にかかる体重をコントロールすること、
身体を横に揺すらないことなどに注意してゆっくり体重をかけて歩く練習を何度もする。
OKが出て、次は松葉杖で練習。松葉杖でも難無く歩くことができた。
リハビリの先生からあと3週間くらいで松葉杖なしで歩けるようになるよと言われ、先が見えてきて本当に嬉しくなった。

●意気揚々と病院から帰り、途中のレストランで食事。先が見えてきて嬉しくて食欲倍増!
そして、静岡市にでかける。この日は『ゴッドandモンスター』のたった1日の静岡上映の日だった。
映画まで時間があったので、静岡市内で買い物することになった。
静岡市はお洒落なお店やきれいな歩行者専用の路などが整備されているが、車椅子にとってはよくないコンディションの道が多い。
スロープがあっても、建物や道路とスロープの繋ぎ目に結構大きな段差があったり、舗装自体がガタガタでこぼこだったりなのだ。
腰を屈めて車椅子を押してくれたSは、腰を痛めてしまった。

●買うつもりの物はすべて買うことができたので、余った時間に本屋に行く。
しかし、通路にまではみ出して本を平積みしていたりしていて、狭い店内がさらに狭くなっているのだった。
車椅子お断り_という印象の店内のレイアウトに無性に腹が立つが、仕方ないと思い、本も見ぬうちに店を出る。
そしてDVDを見たくて店に行ったら、エレベーターがない。
諦めて店をでようとしたら、エスカレーター上の表示に、3階に車椅子用トイレの表記がある。
店の外にエレベーターがあるのかと思い、外に出て隣のビルを覗いてみて初めて、隣接するビル同士が上の階が繋がって
いることがわかった。そして無事にトイレにも地階のDVD売り場にも行くことができた。
それにしても、エレベーターがあるという表示は私たちが行きたかった方の建物にはないのだった。

●その後映画を見て、夕食を食べて、帰る頃にはたくさん歩いたせいと、ずっと車椅子に座っていたせいで
左脚のふくらはぎから下全部がパンパンにむくんで、左足を上にあげられなくなっていた。
でも、ようやく先が見えたことや、長い間上映を待ち望んでいた映画を見ることができたこと、
静岡市内をどうにか車椅子で出かけてみたことなど、一歩も二歩も前進したような気持ちがして、
嬉しい気持ちの方が大きかった。
でも、若者受けをひたすら考えているような街並作りにひとこと苦言を呈さなくてはならない。
スロープや舗装は飾りではない。わざとでこぼこの石畳を長く敷くのは美観のためだろうが実用的に整備してほしい。
そして商店は品物のレイアウトが適正か考え直したりエレベーターなどの表示もしっかりしてほしいものだ。



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9 松葉杖で歩行訓練
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21松葉杖を返却する