平成八年度・国語科二年放課後補習指導案
注)以下は平成八年度二年生進学コース対象に行った放課後の補習の指導案である。このテキストを使用した指導案は、堀江のオリジナルではなく、筑摩書房で発刊している小冊子に掲載されていた指導を本校で実践してみたものである。結果から言えば、生徒の反応はよいが、教師が個別に指導添削する形式をとったために非常に負担が増え、二学期の途中で挫折した。しかしながら、読書の習慣のない高校生たちに少なくとも、このテキスト一冊を読破させた効果は大きかったようである。指導添削の形式をとらないという前提で行えば継続できたかもしれない。
表題:私のアンソロジー
テキスト:「高校生のための小説案内」(筑摩書房) 950円
概要:
作文指導の初歩段階としての役割を担う。そのために、言葉の学習や、引用を通して、個性的な文章を作成するために必要な力を養う。本テキストは、内容的に高校生の心の琴線に触れる文章が多く、「もっとも気に入った箇所の引用」という、生徒にとって心理的な負担が薄く、作業的でありながら、精読を必要とする方法によって、文章の把握を期待し、それに対する感想という方法によって、文章を客観的に見るという力を養うことを主眼としている。
内容:
「私のアンソロジー」という名称で「読書ノート」を作成する。1回分1ページという指示で次の事項を書き込む。
@タイトル・作者名を記す
A作者紹介を写す(客観的知識)
Bリードを写す(編集者のメッセージ)
C本文の中からもっとも気に入った(気にかかった)箇所を三行以上引用する。(作者の声)
DCについての感想を二行以上書く(読者の感想)
E覚えたい漢字を十語以上書き出す(ことばの学習)
F提出し、指導者の添削指導を受ける
予定:
第一回「モモ」(M・エンデ)
第二回「星をひろった話」(稲垣足穂)
第三回「ドブネズミたちの優雅な旅」(C・W・ニコル)
第四回「工場日記」(S・ヴェイユ)
第五回「野ぶどうを摘む」(中沢けい)
第六回「兎が自分でつづって語る生活の話」(E・シートン)
第七回「ぺいう゛ぉん上等兵」(井上光晴)