漢字テスト実施例
本校における漢字テストの実施例を紹介する。何の変哲もないやりかたではあろうが、結果発表に力を入れることによって活性化を図っている点が特徴と言えるだろうか。20年ほど続いている行事らしいが、私が赴任した7年前には衰退し、100点満点で平均点20点以下のクラスが続出という状況であった。もともとは教務課主催、国語科の協賛の形であったようだが、現在教務課は一切関与していない。4年前より、コンピュータ(マック)を結果集計に導入することで、迅速な結果発表が実現し、木曜日実施、翌朝発表が可能となった。また、試験的に講評を付加したところ、好評であったために、イラストレータを使用して縦書き、段組の「漢字テスト瓦版」を作成することになった。(余談ではあるが、これが私がマッキントッシュを購入したきっかけでもある)
この結果に関しては、生徒に対しては国語の評価に加算する、と公表しているが、実際にはほとんど加算しない。採点を生徒にまかせているために成績データとして不確かであるからである。
4年前に、「漢字テスト瓦版(当時は漢字テスト講評)」を発行した当初の反応は以外に大きいものであった。漢字テスト低調にあって、カンフル剤とすべく、意図的にクラス対抗意識をあおったからである。この作戦は一面において成功したといえよう。クラスによっては担任が予想問題を作成したり、漢字の宿題を出したり、低点数の者には宿題を課したりするようになった。しかし、競争原理に対する反発は、「漢字テスト瓦版」の掲示拒否の形であらわれた。掲示クラスを確認したところ、24クラス中、少ない時には11クラスしか掲示していないという結果となった。そこで常に内容には気を配り、現在ではなるべくクラス対抗色を消すために、ベスト10クラス発表はやめ、講評もなるべく穏当な内容にするように努めている。
翌年から模擬問題を作成し、やる気のある生徒は活用するようにしたが、以外に問題作成の負担は大きく、2年で挫折した。昨年は漢字ドリルを作成し、各学年に配付、クラスごとに活用を促したが、模擬問題よりも好評であった。しかし、やはり負担が大きく本年度は実施していない。また昨年度途中より、漢字テストの予告を行うことにした。模擬問題または漢字ドリルはそれ自身が、漢字テストの予告的な役割を担っていたが、これらを廃止するにあたって代替的なものとして予告のポスターをクラス掲示することにした。ポスターはイラストレータを使用し、できるだけインパクトのあることを心がけている。おもしろ半分であろうが、掲示クラス数は多い。
漢字検定との連携も毎年取りざたされているが、現時点においては連携する必要を感じていない。理由としては、高価である、程度が高すぎる、漢字指導に対する根本的考えが違う、実用性が低い、専門高校であるために検定が多すぎる、などである。中でも大きな理由は、商業系専門高校においては検定の数が多く授業が検定のための授業となっていることに対する反発が大きい。また、漢字検定の内容は国語科指導要領の内容を大きく上まわっており、公立の専門高校で積極的に実施するには少々ふさわしくないものとの認識も大きい。ただ、あくまでも現時点においての認識であり、流動的な状況でもある。
実施要領
1 実施日 年間8回実施(4,5,6,8,9,10,11,1月)土曜日に実施する。(昨年度は木曜日)
2 実施時 朝のホームルーム時10分、それにともない10分遅れ日課。
3 採 点 当日の放課後に生徒が採点する。(およそ30分)
4 結 果 翌月曜日に「漢字テスト瓦版」としてクラス掲示によって発表。各クラスごとの平均点および成績優秀者、全体の講評など。
5 テキスト「漢字の学習」尚文出版
6 予 告 土曜日実施のため、当週の月曜日に予告をクラス掲示。
7 表 彰 年度末に年間トータルベストテンを発表の上、表彰。賞品あり。
8 作 成 国語教師による輪番。漢字係を一名決める。
9 集 計 エクセルによって管理する。ただしマクロは組まずに手作業によってソート。別シートに優秀者をコピー&ペースト。
10講 評 B4判で発行。左のクラス結果は上記のエクセル書類で、また右の講評はイラストレータで作成。イラストレータ書類は、3段のコラムを設定。テキストボックスを文章にあわせて拡縮。
予告と瓦版(講評部分のみ)